(本頁は「焼石岳山麓、秋の野草」の続きである。)
朝の中沼はよく凪いでいた。久々に鏡面の絶景を堪能した。
湖岸を進むと沼の奥は湿原になっており、トリカブトが群生している。
オクトリカブト
しばし樹林の中を進むと、今度は上沼の湿原に到着。
中沼から先、上沼や途中の湿原にはオニシオガマがとても多かった。
穂花の長さは50センチ以上にも達する。
草丈は別として、茎の太さや花の大きさでは国内最大のシオガマギクと思われる。
セリ科の仲間はオオバセンキュウは終わり間近。
代わって最盛期なのはミヤマセンキュウだった。
オオバセンキュウ
(右上)ミヤマセンキュウ
上沼の先は渓谷状の登山路が続く。
その終点付近で出会った。フキユキノシタだろうか。
上沼の先の湿原で今度はミゾソバに遭遇。
この花は低地に咲くものと勝手に思っていた。今回は標高1000m超の高所だった。
ウメバチソウ
(右上)リュウキンカの咲き残り
つぶ沼コースとの分岐点にある湿原でチョウジギクに出会う。
この花、中沼の湿原にも有ったようだが、咲き終わっていた。
開花中のものはここが最初だった。
分岐点近くに有る大ブナ。
(右上)ツルニンジンの実
ダイモンジソウも多くなって来た。
銀明水の手前の湿原から横岳がよく見える。
ハリブキ
もうじき銀明水だ。
以上。
「2024年9月9日、焼石岳・後編」に続く。