(本頁は「男鹿毛無山の地味花」の続きである。)
折角男鹿に来たのだから、毛無山を下山後は入道崎や寒風山にも立ち寄って帰ることにした。
加茂青砂付近から毛無山を振り返る。
男鹿半島の西海岸を走る県道59号線(男鹿半島線)は
門前より先は毛無山や本山の山麓と言うよりも中腹(標高100m~200m)を走っている。
したがって海岸道路と言うよりは山岳道路だ。
そののり面にクサフジによく似たマメ科植物がびっしりと生えていた。
クサフジにしては開花時期が遅い。小葉の数も10枚程度と少なかった。
晩夏以降なのでツルフジバカマかなとも思ったが、花序が長く、花色は青みを帯びていた。
ひとまずノハラクサフジとしてみたが、いかがなものだろうか。
続いて一ノ目潟。
二ノ目潟と戸賀湾。
入道崎が近づくと、道の両側にはセンニンソウが多くなって来た。
場所によっては藪全体が白くなるほどだった。
(右上)入道埼灯台
入道崎に到着。岬の台地は草原に覆われている。
今回はツリガネニンジンが咲いていたが、
ここのものは高山のハクサンシャジンのように丈が低く、花付きが良かった。
ここにはオガフウロも有った筈だが、どうしたのか。今回はほとんど咲いてなかった。
入道崎の海岸風景
寒風山に到着。
板場の台(248mピーク)から寒風山山頂や大火口を望む。
このお山は最高点で355mと低いが、一応火山で山頂まで車で行ける。
そのため登山の対象にはならないが、山の大部分が草原になっており、けっこう花が多い。
前回(7月23日)はヤマユリやオオナンバンギセルがみごとだった
(⇒こちら)が、今回はどうだろうか。
大火口内に入ると、オミナエシやススキの海だった。バックは男鹿本山。
オミナエシ
(右上)シラヤマギク
アオモリアザミ(オオノアザミ)
(右上)ヤナギタンポポ
これはヒキヨモギ。ハマウツボ科の半寄生植物だ。
ヒキオコシ
(右上)キンミズヒキ
ツリガネニンジン
(右上)オガフウロ
ヤマハギ
大火口内のススキ群生。バックは寒風山の山頂。
以上。