(本頁は「鳥海山草紅葉紀行・前編」の続きである。)
長坂道T字分岐で出会った道を左折し、御浜へと向かう。
少し登ると鳥海湖に向かう道が分岐する。
鳥海山を望むと、下の方に鳥海湖が見え出して来る。
右を見ると、鍋森が佇んでいる。
後ろを振り返ると笙ヶ岳。
手前には扇子森。左の小ピーク山頂には御浜神社。
稜線を登り詰めた場所から望む鳥海山は素晴らしい。
同一視野に鳥海湖が収まっている。
鳥海山の山頂部をアップで。
鳥海湖もアップで。
ちょっと場所をずらして鳥海湖を見下ろす。
手前の草紅葉は赤味が強いが、それはキンコウカが混じっているせいだろう。
以下、長坂道の稜線上で見た草紅葉、残り花を列記する。
手前の白っぽい枯れ花はイワショウブ。バックはチングルマの草紅葉。
(右上)ハクサンフウロの草紅葉。
このハクサンフウロは紅葉しながら咲いていた。
ハクサンイチゲの残り花。この花の葉っぱは青いままだが、もう少し経つと黄変する。
ハクサンシャジンは黄葉だった。
オクキタアザミ(トウヒレン属)の紅葉は紫がかっていた。
(右上)ホソバイワベンケイの紅葉
ネバリノギランの草紅葉は意外と派手だった。
ネバリノギランをもう一枚。こちらはミヤマキンバイも混じっている。
エゾオヤマリンドウとトウゲブキ(丸葉)
(右上)このエゾオヤマリンドウは紅紫に紅葉していた。
チョウカイフスマは黄葉になるはずだが、今回はまだ緑だった。
最後にミヤマウスユキソウの古花。
以上。
「鳥海山草紅葉紀行・後編」へ続く。
九月も末になり、北の方や高いところから紅葉の便りも届くようになった。
鳥海山は何故か秋の樹木紅葉がパッとしない山だが、
草紅葉は良さそうだ。紅葉する時期も少し違い、やや早いと聞く。
今回はそれを確かめるべく、9月30日に入山した。
この日の鳥海山は夜明け前、下界の象潟では全容を表していたのに
鉾立に到着したら、山頂部は雲に包まれてしまった。
朝6時頃、鉾立展望台から稲倉岳を望む。
鉾立付近で見た草木の実や残り花(写真は下山時に撮った)
ナナカマドの実
ノコンギク
クロバナヒキオコシ
(右上)マルバキンレイカ(実)
タムシバの実
ブナの実
クサボタンの実
(右上)マイヅルソウの実
県境付近、白糸滝上部(標高約1350m)の樹木紅葉はまだこの程度だった。
来し方を振り返ると、雲下ににかほ平野が浮き上がるように見えた。
ウゴアザミの残り花
(右上)エゾオヤマリンドウの残り花
賽ノ河原から(大平ルート)河原宿方面を望む。
賽ノ河原から先は
御浜に直登しようか、河原宿や長坂道経由で行くか迷ったが、
河原宿の方が晴れていたので、後者のルートを選択した。
アオノツガザクラの実
(右上)イワイチョウの草紅葉
長坂道T字分岐が近づくと、イネ科の草紅葉が奇麗だった。
イネ科とチングルマの二段階草紅葉。
長坂道T字分岐に到着したら、鳥海山の全容が見渡せた。
右の真っ黒い小山は鍋森。
以上。
「鳥海山草紅葉紀行・中編」へ続く。