後半の第6話以降は、それまではイマイチ、物語りの主人公になりきれなかった黄前久美子ちゃんを中心にお話が展開されていきます。
ナレーションの久美子ちゃんの声が「ん?少し鼻声に聞こえるのは自分だけ?」などと思いつつ・・・。
余談ですが川島緑輝ちゃんの時折見せる、グイグイ来る姿勢や名言もこの物語には欠かせないチャームポイントだと自分は感じてしまいます。
「へくしゅん」「大丈夫?」 「久美子ちゃん!」 ==ガツン!!== 「なに~!?」
「久美子ちゃんの熱を測ろうとして・・・」
「熱測る強さじゃないじゃん」「少しやりすぎました」
一部モノクロだったOP画も6話以降、カラーへと差し替えされる等の細かい処理が視聴者を一層、惹きつけますよね。
3年生副部長で同じユーフォニアムを担当する田中あすか先輩との“直接対決”?や姉・麻美子との関係性を探る久美子ちゃんの姿勢など、伏線を張って綺麗に回収していくストーリーは感動です。あすか先輩と姉・麻美子。二人の背中がダブって見える久美子。あすか先輩に果敢に物申す久美子の本心は、姉と一緒に吹きたかったと言う憧憬を“あすか先輩を姉として慕う事”で実現したかった___と言うことなのだろうと自分は感じます。
第9話のサブタイトルでタイトル回収すると見せかけて・・・「“ひびけ”が何故に平仮名?」
最終・第13話のラストで綺麗にタイトル回収するあたりも憎らしいほどの演出ですよね。
おそらく、何度見ても胸の奥が熱くなってくるような。何処までも美しく映える背景。目と耳と皮膚感覚と、全方位から圧迫してくる___
京アニファンの心を鷲掴みにして、どうしても離さないようですね。
あそこで終わってくれても良かったのですが、京アニ地域で現役アニメが続いている事は、個人的には嬉しい気分にさせてくれます。
それに、あの演奏は劇場の大音量での聴き応えが良いのかも知れませんね。