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獣医師インディ・ヤスの冒険!

家畜伝染病と格闘する獣医師インディ・ヤスさんのブログです。インディ・ヤスさんはロシア・東欧のオタクでもあります。

平野養鶏場の平野社長あっぱれです!

2010-02-14 01:06:08 | うんちく・小ネタ

以下は、先日、インターネットのニュースで見つけた記事である。

「介護に役立てて」80代夫妻、地元に2億円寄付
2010
28日(月)16:23
 

 福岡県筑前町で養鶏場を営む平野泰三さん(88)と妻幸子さん(82)(福岡市南区)が8日、「介護や福祉に役立ててほしい」と、町に2億円を寄付した。
 平野さんは終戦後、朝鮮半島から引き揚げ、鶏30羽で養鶏業を開始。1966年に設立した「平野養鶏場」は、一代で従業員約100人、年商約18億円に成長した。2007年頃からパーキンソン病を患い、その後寝たきりになった幸子さんの介護を自宅で続けており、「介護や福祉の大切さが身にしみた。町の役に立ちたい」と夫妻で1億円ずつの寄付を申し出た。
 贈呈式で目録を受け取った田頭喜久己町長は「町財政がひっぱくする中、高額の寄付はありがたい。大切に使いたい」と謝辞を述べた。町は基金を設けて活用する方針。

 平野さんは昨年12月、介護を通じて知り合った仲間がいる同県大野城市にも1億円を寄付している。

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20100208-567-OYT1T00713.html

 小生は、平野養鶏場に何度か訪問した。そのきっかけは、小生が勤務する企業の製品に対する重大なクレームへの対応であり、平野社長は当所を告訴しそうなほどお怒りであった。技術者の小生と営業の担当者が至急訪問し、当所の製品に問題はないことを説明する共に発生した疾病の原因究明を行った。

 この時お会いした平野社長は80歳を超えたご高齢ながら毎日会社に出勤しておられた。養鶏というマイナーな分野にも関わらず、その養鶏場を年商18億円の企業にした人物である。しかし、最初にお会いした時の印象は、立志伝中の人物によくいる“超ワンマンでとてもおっかない人”であった。

 しかし、このクレーム処理を通して何度か訪問しているうちに、その印象は少しずつ変わっていった。確かにワンマン社長ではあったが、従業員に対して思いやりがあり、給与や福利厚生などでは最大限のことをやっておられた。恐らく、他の養鶏場より勤務条件はずっと良かったはずである。そして、業者に対しても(ここでは、我々がそれに当たる)、その仕事について公平に評価してくれた。そのため、各業者は平野社長には好意を持っていた。当所に対しても我々の努力を率直に評価して頂き、後に平野養鶏場で疾病が発生するとすぐに我々に相談してもらえるまでになった。そして、小生も平野社長をより深く知って行くうちに、平野社長のことが好きになり、今では社長のファンの一人である。

 今回のニュースは、如何にも平野社長らしい行いである。平野社長のファンの一人として拍手を送りたい。


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