獣医師インディ・ヤスの冒険!

家畜伝染病と格闘する獣医師インディ・ヤスさんのブログです。インディ・ヤスさんはロシア・東欧のオタクでもあります。

福岡のあるロシア料理店

2010-01-10 12:48:34 | うんちく・小ネタ

 早速、小情報を一つ。福岡市の中央区大名町にロシア人夫婦がやっているロシア料理店があります。店名は、ロシア家庭料理のレストラン“ニーナ”です。ロシア人調理師による文字通り本場のロシア料理が食べられます。味は申し分ありません。難点と言えば、店がやや小じんまりしてお客が多いと入れないこともあるので、予約を入れておくか、電話をして入れるか尋ねる必要があります。まあ、それでも11月に移転したおかげで、前にいた天神の店よりは広くなったので文句は言えないのです。ただ、スペースを広げた以上に有名になってお客が増えたので、供給が需要に追い付いていないようです。小生も、「手堅く経営した方が良いですよ」と意見を言ったこともあり、これはこれで仕方ないと思っています。小生は、福岡在住ではないのですが、仕事やプライベートで福岡に行った時にはこのレストランを利用しています。

 昨年末(2009年)、その店のご主人さんから小生の携帯電話に連絡が入り、「12月31日にイヤーエンドのカウントダウンパーテイをするから来ないか」と誘われました。実は一昨年も誘われてその時は気が乗らず遠慮したのですが、昨年は少し考えてから参加することを伝えました。

 そのパーテイは12月31日の午後10時から始まりました。参加者は40人近くで、いずれもこの店のお客さんたちです。その内訳は、日本人の常連客の一部(12月31日が暇である変った人々)、福岡在住のロシア人女性とその子供たち、福岡市の中州で働いているロシア人女性たち(具体的な仕事内容は想像して下さい)とその恋人男性、そして大阪にある語学大学でロシア語を学ぶ男子学生です。

 参加したロシア人女性は15人位で、髪はブロンド、ブラウン、ブルーネットなど様々ですが、いずれも美人でした。まあ、これはあくまで小生の偏見ではありますが。ここで書きたいのは、日本の九州でロシア人女性とこれほど接近できるようになったということです。旧ソ連時代では絶対にありえなかったことが九州の地でも起こっているということです。

 かつての冷戦時代では、ロシア人、ウクライナ人、ベラルーシ人などのソ連市民、東欧の各国の人々と普通の日本人が個人的な接点を持つことなど有りえませんでした。彼らの姿が見れるのはテレビ画面の中だけで、しかもそれは特別なニュースかオリンピックなどのスポーツイベントの時だけでした。1989年に東欧の民主化、1991年にソ連が崩壊したのち世界は大きな変化を遂げ、その結果の一部がこのパーテイであると考えると時代の変化をひしひしと感じます。

 1995年頃からロシア人女性が日本の飲み屋さんで働くようになり、中には日本人男性との恋愛や結婚をし、さらには子供を出産した女性もいました。それらのの女性は殆ど全て日本での永住権を取得しています。このパーテイに参加したロシア人女性はいずれもそういった人たちです。また、彼女らは通常の生活では支障がないレベルの日本語の能力を持っています。彼女たちの子供は、みな日本語とロシア語のバイリンガルです。因みに、ロシア人女性間の直接の会話はロシア語でされてはいましたが、今回のパーテイの進行は最初から最後まで日本語で行われました。

 少子高齢化や日本女性の晩婚化が進む一方でその隙間に水が流れ込むようにロシア女性のみならず、中国やアジアの他の地域の女性と日本人男性との巡り合いや結婚が増えていくのは間違いありません。一方で、それらの外国人女性を受け入れる法的体制は遅々として進みません。むしろ、治安維持のため現行法の順守が厳しく監督され、法的な緩和とはほど遠い状況です。日本はどっちを取るべきなのでしょうか、外国人女性をより受け入れやすくすべきなのか、それともこれまで通り西欧や米国などの経済先進諸国を除く国々からの女性の入国は厳しくしておくべきなのか、小生には答えが出ていません。皆さんはどう思われますか?


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