2019年12月訪問。
あらすごいこんなところにうどん屋さんあったんだ。
アンテナが鋭敏でないので、でっかい看板なぞないと気づかなかった。
今日、気づいたのは偶然か必然か?
行ってみた。
『うどん処ゆたか』?聞いたことある。ここだったのか。
住所:高知県高知市中万々72−14 | 営業時間:088-822-2616 | 休み:毎週月曜日 |
入る、セルフでないっぽいのは何というか店構えがしっかりしていたから、そっちの方が可能性高そうだなーと思って案の定。
カウンタ-に座る。
メニューを見ると安いのは350円、400円からある。
種類けっこうあるなー、700円くらいが大勢を占めているなーカニカマ天うどんが気にな・・・・・・
『おばけ』・・・・・700円。
おばけ?
ムシマルは突然出てきた怖いんだか怖くないんだかわからない単語にびくっとして滑っていた目もブラブラさせてた足の動きも止めてしまう。
(こんなことある?「あげもち」と「カレーつけめん」の間におばけがいる)
空と君との間には冷たい雨が降るように。餅とカレーのあいだにはおばけがいる。怖い、逃げ出したい。
どうしよう、聞いてみた。
「おばけっていうのは大きな四角いおあげのことです(意訳)」と店員さんに教わる。
きつねうどんの亜流!?
頼んだ。
おあげさんが、おばけさん!
麺が、見えない。
ほんの隙間から白くてひょろいのがひょっこりはんって感じである。
きつねうどんは、好きだけど、ここまでくるとバランスが悪いのではないかと危惧。
おあげは、淡い色をしてムシマルを待つ。
持ち上げようとしてみる。
おっも。
汁気を吸いに吸っている。
全部で1t以上ある・・・・。天津飯みたいになる、ドラゴンボールの。
腕が震える、もとからか。
先にフラットな状態で麺を、そのあとできつねのお揚げさんを齧ろうかと瞬間的に考える。感じる。
するる。
味はあっさり、汁も(見通せるほど視界に余裕はないが)透明度が最後の清流四万十リバーくらい。
人体の、体液に近しいなにかあのスポーツ飲料みたいにとても吸収しやすそう。
ひとり吸い込んだだけで完全体になるセルみたいだと思う。
おあげを齧りついてみると、想像の3倍汁がじゅわあって出てきて旨い。甘い。
吸水率がNASA開発の何かを上回りそう。
目の前に調味料があって半分くらいのところで急に味変させる。
「こーれーぐーす」辛酸っぱい調味料で、気になって入れてみたらキュッと締まるように辛くて、甘広がるおあげと対になる存在だった。
ちゃんとプラスになる調味料を選べた、気をよくして食べ進める。
麺は実にレガートに胃に入る。
強さとは昂ぶらないこと、みたいなポリシーを感じる、麺はチュルルルと意思を持つように胃に吸い込まれていく。
おばけをやっつけた、吸収したわがものにした。
言葉はわかんないけれど、年の瀬(食べたのは12月後半)になんか厄を払ったような掃除を終えたような征服感がある。
満足。
なんだか腹にたまった。
満足しちまったようだ。
雰囲気もなんか、ちょっとしっかりしてるのです。
こういうところに得たのは良いおばけ、ホチョー。
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もしかしてなんですが、三宅ではなくて、ゆたかなのでは?
一度再確認お願いします。
すっかり間違えてました。ご指摘ありがとうございました助かりました。
記事修正しました。
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