パーソナルソング(続き）

認知症には薬はないそうです。

しかしその人の好きな音楽を聴かせると、劇的な改善が起こります。

私は病院や、高齢者施設、身体や精神の障害者施設で歌うことはあっても、

いわゆる音楽療法士ではありません。

そもそも癒さない音楽などない、というのが私の持論です。

今日は、この映画を観て、「治療法としての音楽」に非常に興味を持ちました。



その人の人生に寄り添うという意味でも、その人の好きな歌や音楽を聴かせることで

失った過去を思い出し、自分を取り戻すというのは、素晴らしい方法だと思います。

音楽は愛であり、生きる力です。


そして、その先にあるのは、やっぱり生の音楽です。

これこそ、「今」を生きている証しです。

今日の映画でも、ipodで音楽を聴くと、一緒に歌いだすのです。

そして体をゆらしたり、踊りだしたりします。

そこに流れているのは、聴いている音楽だけではなく、「今」歌われている「生」の歌があります。

過去の音楽を聴いたことで失った自分を取り戻し、希望が生まれ、その人は「今」を生きることが出来ると思います。




日頃、テレビやラジオ、映画、いろんな場所で流れている音楽・・・

それらの音楽は、私たちの人生に影響を与え、私たちのＤＮＡに刻まれていきます。

その中でも、一番影響を与えるのが、お母さんの歌っていた子守唄や子どもの時に聴いた歌、

自分で一緒に口ずさんだ自分の好きな歌なのかもしれません。




私は、子どものころからいつも家の中に歌がありました。

家に親戚や友人家族が集まると、歌！歌！歌！

歌謡曲や唱歌、民謡や詩吟・・・みんなよく歌いました。

歌は生活そのものでした。



さあ、みなさん、自分の好きな歌を聴きましょう。

そして大きな声で歌いましょう。

歌は、あなたの人生を豊かにし、きっと健康な心を保ってくれるはずです。

歌は心の友・・・

小さな喜びを大きな安心につなげたいです。

　　　　　　　　　　　



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『パーソナル・ソング』・・・音楽の力ってすごい！

『パーソナル・ソング』予告編


今日観てきました！！！

素晴らしかったです！！

ドキュメンタリーですので、3年間かけて撮った実際の映像から伝わってくるものは

半端なものではありません。

最初から、じわ～っと自分の中から共鳴する感動の連続でした。

認知症の人は日本でも400万人と言われ、家族の中で暮らすことが困難になり、

やがて施設に入り、与えられたことをこなすだけの日々となり、孤独感と無気力で、

心を閉ざして、ただただボ～ッとして生きる人も多いそうです。



そんな自分の生きる希望を失った認知症の方に、その人の好きな音楽をipodで聴かせることによって、

まるで、魔法にかかったように心を開かせるのです。

その人によって生きてきた人生も違うし、好みの音楽も違います。

全員一緒ではなく、その人の好きな音楽を聞きだしたり、選んで聴かせたのが素晴らしいし

新しい発見だと思います。

日本でも、高齢者には童謡や懐メロ・・といったお決まりの選曲では、心を開かせることは

できない時代です。その人の好みやニーズに合わせることが必要です。



私も、昔、日ノ出町のホスピスの病室で歌ったあとに、その方の好きだったという

吉永小百合さんのカセットテープを見つけ、すぐに買って、その日また届けたことがあります。

その方は、危篤状態から一時的に回復し1～2週間ほど長生きされました。

最期にご兄弟とも会話できたと聞いています。

こんな経験をしているので「パーソナル・ソング」（その人の一番好きな歌）というのは

とても納得できます。



今日この映画をみて、何かをせずにはいられない衝動にかきたてられています。

音楽が人間に与える影響、音楽の力の素晴らしさを改めて実感し、自分に今できることを考えています。

心で聴く音楽は心に効く音楽ですものね。

逆に心に音楽がある間は、大丈夫です！！！

いつも心に歌を・・・

こころ安らぐひと時をあなたに・・・







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