『真空管と共に廃れたSRPP復活の実験 vol.10』の続きです。
SRPPの設計にあたって予備実験を行いました。
前回は出力インピーダンスを計測し、
実用レベルの増幅回路になりそうなので
フォノアンプにつかえないかを考えました。
回路図はこのようになります。
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同じアンプを2段重ねることで
足りない増幅率を確保しました。
また、2段アンプはNFBがかけ易いため
NF型のフォノイコライザー回路にはぴったりです。
またこの回路は330KHzまで増幅します。
このことはとても大切です。
真空管アンプでフォノイコライザーアンプが少ない理由は
1番目はヒーターからの飛び込みによってハムが発生するからですが、
2番目に真空管アンプの高域特性の悪さが挙げられます。
耳に聴こえる信号は20KHzまでですが、
フォノイコライザー回路のように位相の大幅な回転を前提とした増幅回路では
少なくても40KHz。
できれば100KHzくらいまでフラットな特性が求められます。
真空管ではこれはとても困難なことで
超高域で発振することもあります。
ちょっと聴くと高域がくっきり聴こえるため
それが良いという人もいますが
レコードはレコード会社が意図した再生カーブで再生するのが大前提です。
SRPP回路は330KHzまでフラットであり
この点においてもフォノイコライザー向けの増幅回路と言えるでしょう。
次回に続きます。
次回8月のイベントは恒例のオーディオ居酒屋です!
このイベントはオーディオや音楽がお好きなお客様が
お酒とお食事を取りながら語り合うイベントです。
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申込期限の8月3日が迫っています!!
日時:8月11日(土) 19:00~
場所:大垣市上石津町一之瀬1996番地 ムジカコーポレーション試聴室(ログハウス)
参加料:500円(お食事・飲物代)
定員:15名
申込期限:8月3日(金) eigyou@musika.jp または 電話0584-51-6232
テーマ:今回のテーマはフリーです。
*お酒とお食事がでます。おなかをすかして来てください。
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はじめてでも、おひとりでもきっと楽しんでいただけます。
ぞくぞくとお申し込みいただいています!
ご参加お待ちしてます。
2018年夏の新製品カタログです。
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