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半導体アンプで真空管の音を出す事はできるのか?? vol.10

2019-08-04 | オーディオ部品のうんちく
『半導体アンプで真空管の音を出す事はできるのか?? vol.9』の続きです。

半導体は電子雪崩現象を利用して動作させていますが、

この現象が発生するには最小限のエネルギーが必要です。

そのため超微小信号は増幅されず

それが半導体アンプの音の粗さになっているのではないかという仮説を考えました。

それならば、半導体の電子雪崩のレベルを下げてやれば、

真空管の音に近づくのではないでしょうか?

バッファアンプの利得は通常1です。

つまり、入力信号の電圧と出力信号の電圧は同じです。

半導体でバッファアンプを構成する際に

利得が2倍のアンプとし、その回路の直後に抵抗で1/2になるアッテネーターを挿入します。

すると利得は1に戻りますが、

半導体回路は2倍の信号を扱うことになりますので

相対的に電子雪崩のレベルが1/2になり

それだけ微小な音が再生されるのではないかという実験です。

これをパワーアンプで行ってみます。

ブロック図はこのようになります。



具体的にはプリアンプのボリュームを従来の2倍になる位置で使用します。

そして、パワーアンプの出力に1/2のアッテネーターをいれます。

これで、プリアンプのボーリューム回路以降とパワーアンプが扱う信号レベルが2倍になります。

この実験での注意点はパワーアンプの出力電力に2倍以上の余裕が必要になることと、

パワーアンプとスピーカー間に挿入するアッテネーターのインピーダンスを正しく選ばなくていけないという点です。

また、別にメリットもあります。

この方式ではパワーアンプの出力を1/2にしますので

ノイズやハムも1/2になります。

パワーアンプとスピーカー間に挿入するアッテネーターの回路図ですが・・・次回に続きます。




≪お知らせ1≫

8月のイベントは『オーディオ居酒屋』です!



テーマはカセットテープ。思い出のカセットを持ってご参加ください。

日時:2019年8月10日 18:00~

場所:岐阜県大垣市上石津町一之瀬1996 ムジカ試聴室(ログハウス)

会費:500円(お酒と軽食がでます)

お申込みは8月5日までに 電話0584-51-6232または

お問い合わせフォームから。(お問い合わせ内容にオーディオ居酒屋申込とご記入ください)



≪お知らせ2≫

Ibuki4シリーズの発売にあったって2種のセットを発売します。



『はじめてのアナログプレーヤーセット』¥44800



『はじめてのHigh Quality Audio Set』¥39800




≪お知らせ3≫

お盆中の試聴室公開について



8月15日(木)~8月17日(土)10:00~12:00、13:00~16:00は試聴室公開が行われます。

上記の時間は担当者が交代で詰め、オーディオ機器の試聴とログハウス見学、アウトレット品や軍用時計の販売を行います。

名神高速・関ケ原ICから10分です。帰省の途中にお寄りいただければと思います。お待ちしています!
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