ムジカ公式ブログ MUSICA Official weblog

オーディオと音楽とすこしマニアック。 MUSICA are a new Hi-Fi brand from Japan.

オルトフォンでMMカートリッジってあり??vol.2

2017-05-22 | レコードプレーヤー
『オルトフォンでMMカートリッジってあり??vol.1』の続きです。

オルトフォンのMMカートリッジ M2 redを入手しました。



13000円のMMカートリッジです。

まずはこのカートリッジの仕様を見てみましょう。

国内のカタログには出力や周波数特性、適正針圧、自重等しか掲載されていませんが

デンマーク本国のサイトにはかなり詳細にでています。

その中で注目すべきは次の3点です。

順番に説明します。

Internal impedance, DC resistance - 1,3 kOhm

内部インピーダンス(直流抵抗)1.3キロオーム

通常MMカートリッジは47キロオームで受けるように設計されています。

それに対して入力インピーダンスは十分に低い値でなくてはなりません。

このカートリッジでは36倍もの高インピーダンスで受けるよう設計されています。

Internal inductance - 700 mH

内部インダクタンス 700ミリヘンリー

かなり高い印象です。

高出力を得るためにコイルの巻数を多めにとってあるようです。

Recommended load capacitance - 150-300 pF

負荷容量 150~300ピコファラッド

これもかなり大きめだと思います。

これらの仕様から想像できることは

高出力を実現するためにかなりコイルの巻数が多く

ナイーブなカートリッジだと思われます。

反面、ノイズには有利で上手に再生できればハムノイズが少ない音が期待できます。

それでは試聴してみましょう・・・次回に続きます。




キャンペーンに関するページを開設しました。

5月に終了するキャンペーンが2つあります。

(1)雷鳥3乗換キャンペーン

現在お使いの雷鳥/雷鳥2シリーズを新製品雷鳥3に乗換え。

期日:2017年5月31日まで

詳細はこちら


(2)真空管バッファ付にカスタマイズ

ST管を使用したバッファ回路を追加するカスタマイズを割引。

期日:2017年5月31日まで

詳細はこちら


お知らせです。

ムジカスタイル 2017年 春号を印刷しました。

(ダウンロードはこちらから)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オルトフォンでMMカートリッジってあり??vol.1

2017-05-21 | レコードプレーヤー

レコード再生に欠かせないカートリッジ。

中でもオルトフォンはステレオ創成期からの老舗。

代表的なMCカートリッジであるSPUは

ステレオ・ピック・アップからきています。

他にも80年代 大ヒットしたMCシリーズ。

中でもMC20はそのコストパフォーマンスの良さから

多くのオーディオファンがお使いでした。

日本ではオルトフォンと言えばMCカートリッジですが

欧米ではオルトフォンのMMカートリッジは大人気で

世界的にはMMカートリッジの出荷量の方が多いと聞いた事があります。

最近、面白いMMカートリッジを入手しました。

ortofon M2 redです。



13000円のMMカートリッジ。

はたしてどんな音がするのでしょう?

次回に続きます。



キャンペーンに関するページを開設しました。

5月に終了するキャンペーンが2つあります。

(1)雷鳥3乗換キャンペーン

現在お使いの雷鳥/雷鳥2シリーズを新製品雷鳥3に乗換え。

期日:2017年5月31日まで

詳細はこちら


(2)真空管バッファ付にカスタマイズ

ST管を使用したバッファ回路を追加するカスタマイズを割引。

期日:2017年5月31日まで

詳細はこちら


お知らせです。

ムジカスタイル 2017年 春号を印刷しました。

(ダウンロードはこちらから)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Raicho3 限定モデル system Crane1 発売のご案内

2017-05-20 | 雷鳥 Raicho

雷鳥3に100セット限定の

『system Crane1(システム クレイン1)』が発売されます。

プリアンプとステレオパワーアンプのセットです。

当社のトップモデルであるRaicho3をベースに

増幅回路に高品位積層コンデンサーを使用し

電源回路が強化された100セット限定モデルです。

中高域の滑らかさと超低域のダイナミックレンジ拡大を達成しました。



ノルウェー産天然石エメラルドパールのトップパネルには

Crane(折鶴)がデザインされています。



system Crane1の価格は

¥720000(税別・プリアンプとパワーアンプセット)です。



雷鳥3のプリアンプとパワーアンプをお使いのお客様は

system Crane1と同様のパーツを使用したカスタマイズも可能です。

カスタマイズに関しては eigyou@musika.jp までお問い合わせください。



ドイツ・クアドラル スピーカーロジウム400のテスト輸入が

2017年5月20日で期限を迎えます!!

詳細はこちら



キャンペーンに関するページを開設しました。

5月に終了するキャンペーンが3つあります。

(1)雷鳥3乗換キャンペーン

現在お使いの雷鳥/雷鳥2シリーズを新製品雷鳥3に乗換え。

期日:2017年5月31日まで

詳細はこちら


(2)真空管バッファ付にカスタマイズ

ST管を使用したバッファ回路を追加するカスタマイズを割引。

期日:2017年5月31日まで

詳細はこちら


(3)ドイツ・クアドラル スピーカーテスト輸入

スピーカードイツ・クアドラル社ロジウム400のテスト輸入について。

期日:2017年5月20日まで

詳細はこちら


お知らせです。

ムジカスタイル 2017年 春号を印刷しました。

(ダウンロードはこちらから)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

音の良いコンデンサーは存在するの?? ≪温度特性編≫(改稿版)

2017-05-19 | オーディオ部品のうんちく

過去に書いたテーマの再投稿版です。

今回は『音の良いコンデンサーは存在するの?? (温度特性編) 』です。

***************************************************

前回はコンデンサーの直流での漏れ電流を計測し、

コンデンサーの性能を検証してきました。

次にコンデンサーに音楽信号がいかに安定して流れるかを検証してみましょう。

コンデンサーに1KHzの交流を流し、そのときの電流値を計測します。

コンデンサーには温度によって容量が変化する性質があります。

常温のコンデンサーを体温で僅かに暖めてやり

電流値が何パーセント変動するかを測定しました。

電解コンデンサー(無極性)1マイクロファラッドですが

室温28度の部屋で2.94mAでしたが、温めると2.95mAになりました。

0.34%変動しました。

次に、積層セラミックコンデンサー1マイクロファラッドを測定しました。

室温28度で2.95mAの電流値は温めると2.89mAになりました。

2.1%変動しました。

3番目に、フイルムコンデンサー1マイクロファラッドを計測しました。

温めると0.1%変動しました。

4番目に、積層フイルムコンデンサー0.47マイクロファラッドを計測しました。

温めると0.15%変動しました。

やはりフイルムコンデンサー系は良い値です。

電子回路の教科書のような本には

発信回路には必ずフイルムコンデンサーを使用するようにと書かれていますが

周囲の温度によって

発振周波数や電圧が変動しないための注意書きだということが判ります。

ところで、漏れ電流では成績不良だった電解コンデンサーが

交流の安定性に対してはバツグンの成績です。

直流がかかっていない回路では電解コンデンサーは意外とおすすめです。

*************************************************

キャンペーンに関するページを開設しました。

5月に終了するキャンペーンが3つあります。

(1)雷鳥3乗換キャンペーン

現在お使いの雷鳥/雷鳥2シリーズを新製品雷鳥3に乗換え。

期日:2017年5月31日まで

詳細はこちら


(2)真空管バッファ付にカスタマイズ

ST管を使用したバッファ回路を追加するカスタマイズを割引。

期日:2017年5月31日まで

詳細はこちら


(3)ドイツ・クアドラル スピーカーテスト輸入

スピーカードイツ・クアドラル社ロジウム400のテスト輸入について。

期日:2017年5月20日まで

詳細はこちら



お知らせです。

ムジカスタイル 2017年 春号を印刷しました。

(ダウンロードはこちらから)








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

音の良いコンデンサーは存在するの?? ≪漏れ電流編≫(改稿版)

2017-05-18 | オーディオ部品のうんちく
過去に書いたテーマの再投稿版です。

今回は『音の良いコンデンサーは存在するの?? (漏れ電流編) 』です。

***************************************************

コンデンサーはオーディオアンプには欠かせない電子部品。

機能は単純。周波数によって抵抗値が変化する部品です。

周波数が下がるほど抵抗値は増加していき、

直流では無限大になります。

しかし、これは理論値です。

本当にそうなっているのでしょうか?

この点から『良いコンデンサー』を考えてみましょう。

コンデンサーの音質をチェックするために

オーディオ誌などでは信号回路にコンデンサーを直列に挿入し

音質を評価することが多いようです。

しかし、これは良い方法ではありません。

信号回路にコンデンサーを直列に挿入して試聴した場合、

劣化して導通がある不良コンデンサーが『良いコンデンサー』になってしまいます。

そこで今回のチェックの方法ですが、

抵抗とコンデンサーを直列にして30vの直流をかけます。



理論上、直流は流れませんので理論値では抵抗の両端の電圧は0Vのはずです。

まずは、1マイクロファラッドのフイルムコンデンサーと電解コンデンサーを測定しました。

フイルムコンデンサー:0.2mV

電解コンデンサー:33.3mV

なんと、電解コンデンサーはフイルムコンデンサーより

166.5倍も多いことが判りました!

1つだけの測定では個体差が大きい場合もありますので

電解コンデンサー200ケの中から

ランダムに3ヶを取り出して再度計測しました。

結果は・・・

サンプル1 52.4mV

サンプル2 108.1mV

サンプル3 26.9mV

他の種類のコンデンサーも測定しました。

積層セラミックコンデンサー

サンプル1 5.6mV

サンプル2 6.8mV

サンプル3 6.4mV

フイルムコンデンサー

サンプル1 0.7mV

サンプル2 1.2mV

サンプル3 1.5mV

セラミックコンデンサー

サンプル1 0.6mV

サンプル2 0.3mV

サンプル3 2.2mV

スチロールコンデンサー

サンプル1 0.3mV

サンプル2 0.4mV

サンプル3 0.2mV

実験の結果、漏れ電流が少ない順番は次の通りです。

1位 スチコン

2位 セラミックコンデンサー

3位 フイルムコンデンサー

4位 積層セラミックコンデンサー

5位 電解コンデンサー

この結果からは全てのコンデンサーをスチコンにすれば良いのですが

残念ながらスチコンは小容量のものしかありません。

容量を考慮すると、漏れ電流に関して

0.0047マイクロファラッド以下はスチロールコンデンサー

0.0047~1マイクロファラッドはフイルムコンデンサー

1~10マイクロファラッドは積層セラミックコンデンサー

10マイクロファラッド以上はしかたなく電解コンデンサー

が良いということになりました!


*************************************************

キャンペーンに関するページを開設しました。

5月に終了するキャンペーンが3つあります。

(1)雷鳥3乗換キャンペーン

現在お使いの雷鳥/雷鳥2シリーズを新製品雷鳥3に乗換え。

期日:2017年5月31日まで

詳細はこちら


(2)真空管バッファ付にカスタマイズ

ST管を使用したバッファ回路を追加するカスタマイズを割引。

期日:2017年5月31日まで

詳細はこちら


(3)ドイツ・クアドラル スピーカーテスト輸入

スピーカードイツ・クアドラル社ロジウム400のテスト輸入について。

期日:2017年5月20日まで

詳細はこちら




お知らせです。

ムジカスタイル 2017年 春号を印刷しました。

(ダウンロードはこちらから)








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする