笑顔抱きしめ

小さな幸せの元を探して
身の回りのこと・大好きな木村拓哉さんのこと

引き合って、輝かせあって・・・大きなドラマになる

2017-02-21 | ドラマ「A LIFE」
netで感想を読んでいたら、沖田が不安に締め付けられ「怖い!」となきじゃくる深冬を抱きしめ
大きな手であやすように頭をなで、涙をこぼしたシーンで
なぜに、深冬はダンナさんの所に行かなかったのか、あのシーンでは壮大が可哀想だというのがあった。

もちろん、私的には、沖田の誠実さと思いの切なさが胸を打つあのシーンが愛しくてたまらないけれど
壮大の事を思って語っている人の気持ちもわかる。
それが、このドラマのすばらしさだと思う。

善人悪人、強欲、権力愛など、ドラマにはステレオタイプの人物はどこにも居ない。
登場人物一人ひとりを、それぞれ丁寧に深く書いていて、
キャストも、拓哉君を中心に、化学変化を起こし、その人物となって生きている
だから、どの人への共感もあり得ると思う。

言葉として語らないけど、ちょっとした仕草で魅せてるシーンが沢山あるよね。

例えば、副院長室で、羽村・井川・沖田が、榊原実梨と向き合って居るシーン。
実梨の要求の凄さに、沖田が小さく親指で実梨を指し、「何とかしろよ」と壮大に伝え
「どうしようも無い!」と、壮大が目で答えてる。

深冬のMRI検査中、写る画像を並んでみている壮大と沖田。
腫瘍部分が写ると、同時に相手の方を見て、顔を見合わせる。
その表情から、前より悪化していることが判る。
二人が思いを共有してる。

昨日書いた、羽村先生のオペ場での動きもそう。
言葉は何も無い。
でも、目線の動きで、オペナースに準備を断ってるのがわかる。
その後、井川先生が立ち直った事を確信して出て行ってるのも。

第5話の感想が書かれていたnet記事では、
「木村拓哉 × 浅野忠信 × 及川光博、三つ巴の演技合戦!
 『A LIFE』で浮き彫りになる名優たちの個性」と、あったし、
先日の第6話は、 「松山ケンイチ、“限界を超える”演技の説得力 『A LIFE』若手医師役に賞賛の声」とあった。
素晴らしい化学変化の結果。拓哉君、嬉しいよね。

井川先生といえば、第6話の愛しくて思わず笑ってしまったシーンをいくつか

最初近く、Whiteボードに向かって、深冬のオペ方法を悩む沖田に、思いっきり語った井川せんせ。
沖「肩に力が入りすぎ!!」と 、言われ
井「肩をもみましょうか?」と、えっ、そう来るんだと思うまもなく
沖「お前だよ!」と、返されると
井「そうなんですよね、最近・・・」と、今度は、沖田先生に肩をもんで貰う気満々で白衣を脱いで座る・・・ここ、ちびのん爆笑でした。

オペが終わり、「よくやった」の沖田の声に、床に座り込んでしまっって・・・
だけど、由紀さんの「焼き肉ね。」の声に、しゃき~ん。

「僕は限界を超えることが出来ました。今度は沖田先生の番です。」
と、凄いことを言って部屋を出た後、腕時計を見て、焼き肉に遅れそうで慌ててるし。

そういえば、由紀と行った焼き肉のお店は、高級そうですね。
前に沖田が連れていった焼き肉店とは、ずいぶん違う。
好きな女の子と行くお店ね。

壮大と、榊原弁護士。
実梨は、父親を恨んでいる気持ちが同じだから、引かれたと言う事を言っていたけれど、
二人は誰かに、必要とされたい、認めて欲しいという思いが 満たされ無いんだよね。
そこが切なくて、哀しくて、MONSTERにもなる・・・。

壮大は、98点とっても、欠けてる2点を注意され、褒められることは無い。
沖田の父は、48点の答案を叱るけれど、鯛茶を作って出してくれる無骨な温かさのある父親なのに・・・。
病院の提携を報告した後の院長の「ごくろうさん」の声に、嬉しそうだったのに・・
次の言葉で、罵倒されて・・・
深冬が頼ってくれると、幸せなのに、結局、辛さを訴えるのは沖田の胸。

実梨も
オペのモニターを見ながら、別れ話を言い出したら、壮大は「ありがとう」と、
外面を見たまま答え、引き留めもしなかった。
絶縁の書類に署名させて・・・でも、その書類を見て「どうして愛してくれなかったの」・・・と。

二人とも、「愛」を求めてるんだよね。
ちゃんと認めてくれる場を求めてるんだよね。
哀しいよねぇ。

壮大も、井川も、羽村も、深冬、実梨、柴田、そして、あのドロンジョ様ご一行の3人も、回を追うごとその存在感を増していくドラマ。
沖田が中心に居る。
言葉数は少ないけれど、その場に沖田が、揺るぎない人物として存在しているから。
だから。


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