「 植物のささやく宵ぞ秋の色 」
秋の色という季語を使おうと考えていて、私にとって秋の色とは、紅葉の色でもないと感じる。
独特の空の雰囲気。
暮れた後に漂う空気。
冬には生き物の気配がなく、音もない。
無音。
本当に音がないと、静かとは感じない。
無機質。
何かが息づいているのに、潜んでいるのに、静まっているのが私には静かな感じがする。
虫の声がしている秋は、何の声もしない冬より静か。
枯れていない、生きている植物がささやいている静かな宵。
どんどん夜は更けて濃くなる。
生き物がたくさん呼吸する静かな生きた風景。
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