「 丈高き子と夢語り星祭 」星祭とは七夕のこと。今年はなんだか慌ただしく、竹も用意できずで、短冊も家族分を私が代筆。チビちゃんだったころのように喜び勇んで短冊を書くことはないけれど、夢を聞いた。夢について語る七夕もいい。こんなに大きくなったけれど。 . . . 本文を読む
先日も一度「星の王子さま」の記事をアップしましたので、内容は少し重複しています。私は小学校で図書館司書をしています。コロナ感染者が増え続ける現状、図書室は学校の対応が落ち着くまでしばらく閉鎖と考えています。本の貸出も以前のようにはできないと思います。そんな中、できることを探していこうと思います。本の紹介をたくさん掲示して、本がたくさん読めるようになったら、あれも読みたい、これも読みたい、と思えるよ . . . 本文を読む
「 亡き人の思い出のごと遠花火 」俳句では「〜のごとく」「〜のよう」という言葉を遣うのは野暮なのでしょう。それでも使ってしまいました。近くに上がる花火は力強く、遠くの花火は幻影のようで。お盆の帰省の帰途、車で遠路移動中、山の間に遠く花火が見える場所があります。じいちゃんが、また帰ってこいと見送ってくれているのでしょうか。漠然とした句より、じいちゃんの句の方がいいかな。「 車窓より故人の見送り遠花火 . . . 本文を読む
「 吾子の見ぬ何代目かの甲虫 」息子が幼稚園のころ、甲虫に興味をもっていた。元々、昆虫好きだった主人が甲虫の世話をし始めた。息子は騒いでいたわりには、飼育にはあまり興味がない。甲虫は毎年卵を産み、何代も命の営みを続けていく。息子はもう庭の虫など顧みることもなく…。 . . . 本文を読む
②「 扇風機の届く範囲や家族の間 」
①「扇風機の届く範囲にいる家族 」エアコンがなかった時代のお茶の間の様子です。①を先に作りましたが、説明ぽいかなと思い、②を作りました。首、もうちょっと、こっちまで向けて〜、なんて言っていました。扇風機の角度が団らんの区域でした。③「 扇風機の回る角度や団らん区域 」この方が大げさな感じがおもしろいかな。 . . . 本文を読む
「 蜩やそうっと抜ける森の墓 」ひぐらしの季語は秋だそうです。少しだけ涼しくなり、日も短くなってくるころ、ひぐらしの声は行く夏を惜しむように、どこかさびしげに聞こえます。そして、どこか怖いような、別世界から響いてくるような趣き。墓地でひぐらしの声を聞くと、亡き人の声にも聞こえてきます。蝉の声なら蝉の勢いに押されて通れる墓地も、ひぐらしでは怖さが増します。静かに、誰にも気づかれずに通り過ぎたい気持ち . . . 本文を読む