浅田次郎の作品は読んだことがなかった。知人が一番好きな作家と言うので、おすすめを聞いて読んだ。作品によってテイストは違うのだろうと思うけれど、登場人物の人生が私の生活とはかけ離れていて、ドギツかった。学生時代にインドの文学を少し読んでいたとき、「生老病死」は万人にあって避けられないという言葉があった。避けられないもののある人生において、それでもどんな状況にある人も考え方によって「しあわせ」を感 . . . 本文を読む
「 ネクタイを緩めあじさい灯る帰路 」歩き疲れた。でも、あじさい咲く道はふっと疲れも取れるよう。そんな気持ちを表現しました。私にしては珍しく、他の誰かに成りきって作ってみた句です。女の人が仕事終わりだとわかる表現が見つからず、ネクタイを緩めるなら、もう仕事は終わったんだな、帰りということは夜かな、大事なプレゼンが終わったのかな、ネクタイを緩めたいような蒸し暑さやビールが待ってる家や家族も連想できる . . . 本文を読む
「 かよいあうおおいなるもの わかりえぬ 詩にて伝えよ ねこのいのちに 」やわらかくかわいい耳。眠そうなつぶった目。やすらぎの甘えすりすり。不在時の心配な顔。よろこびの弾む足どり。安心のあったかだっこ。動物とは言葉を交わさない。でも、たしかにある愛。それを毎日かみしめる。どうせわからぬ言葉なら、わからないなりに思ったことはすべて伝えてみようと思った。それで伝わるおおいなるもの。 . . . 本文を読む
「 知らぬ人と命なきヒナ拾い上ぐ 」近所の道を歩いていたら、まだ毛も生えていない小さなヒナが落ちているのを見つけてしまった。もう息絶えていることもわかった。このままだと潰されてしまう。どうしよう…。そう思って何かそっと包めるような葉っぱなどないかと探していたら、犬の散歩の方がやはり見つけてしまい、ハッと息をのんでいるのがわかった。その方がティッシュならありますよ、と言うので、つかむところまでお願い . . . 本文を読む
「 『虹出たよ!』なじみのパン屋へ駆けもどり 」昨日の雷雨とその後の虹。いつもご近所の子どもたちをお互いに見守り、語り合うパン屋さんがあります。チェーン店でない個人商店でのふれあいは貴重です。ふんわり甘いパンの香りに包まれて、ちょっと話せるあたたかい場があることが子どもたちの心をほぐします。話しかけると「はい。」ぐらいしか言わない中学生男子でも、一人で買いにくるところがかわいい💕そ . . . 本文を読む
「 初めての2ケツバイクに苦言する 母に荒ぶる こわかったのかな 」高二の息子。先輩のバイクに2人乗りして送ってもらった、と。うちの主人は後輩がバイク事故で亡くなってから、バイク通勤をやめた。車ならぶつかっても安全というわけではないが、バイクは生身むき出しだから、車以上に危ない。だから、息子にはバイクには乗ってほしくないというのが本音だ。このことを聞いて、バイクは危ないよと一言言ったら、猛反発し . . . 本文を読む