「 すすき揺れ音なき世界全身で聴く 」気候もよくなり、このごろ川沿いをウォーキングに出ている。音楽を聞きながらもよいのかもしれない。でも、私は音が好きなゆえに音のない空間も好きで。さして何かの声が聞こえるわけではないけれど、静かさとともに風景を享受するのが好き。あるお琴の師匠は巷の音が自分に合わないから音楽が好きじゃないと思い込んでいる人がいる、とおっしゃっていた。自分の好きな音に出会えていないと . . . 本文を読む
「 花々も成熟の色秋の暮 」鮮やかな明るい春の花とは違って、秋の花は渋い濃い色が多いですね。人生の始まりを春とし、晩年を冬と例えるのと似て、秋は年を経てしみじみわびさびがわかる年齢を表すごとくでしょうか。 . . . 本文を読む
「 しのび寄る秋気に音も逃げゆきて 」一年のバイオリズム、だんだん日が短くなり、だんだん寒くなる秋から冬への時期が一番苦手です。必ず一度は体調を崩してしまいます。足元から冷えてくる感じ。一人で家にいると、本当に音もなく静か。冷えてくる秋と音が入れ替わったような…。 . . . 本文を読む
「父料理 母洗濯 息子部活 この営みが刻む真実 」日常というのは変わりのない繰り返される事柄。特別に感動することも、日記に書くこともないようなこと。でも、この行いは確かに存在しているんだ。特筆すべきことでなくても、確かに行われているんだ。そんな些細なことも、本当はとてつもなく貴重なこと、ありえないこと、なのかもしれない。日常の断片に力強さがある。そのことを記しておきたかった。 . . . 本文を読む
「 まだ雪もなき刈田(かりた)こそさびしけれ 」
「刈田」 晩秋の季語(季語のサイト「きごさい」より)【解説】稲を刈り取ったあとの田。畦では稲が干され、籾殻の袋が詰まれていたりする。収穫を終えたあとののんびりした田園風景でもある。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・刈田も稲の刈り取られたばかりのころは充実して見える。だんだん寒くなってくる学校の帰り道。日が落ちるのも早くなる . . . 本文を読む
「 病も苦もご近所ならば顔見知り どんな人とも ともにありたし 」ふと思いついたときに、スマホにメモすればよいのですが、このブログにしても、スマホでは書いた気がしなくて、やっぱり手で書きたいなと思い、見にくいですが、書いたもののアップです。どんな子どもにも、おばあちゃんの知恵のような言葉はとても大切だと思っています。私はまだおばあちゃんではないのですが(笑)、息子に伝えたいことをトイレに書いて貼 . . . 本文を読む
「 初ワクチン動悸に戦い聞く秋日 」私は学校の図書館司書として勤めているので、優先枠で8月にコロナのワクチンを打たせてもらった。私は血液検査のちょっとした採血でもクラクラっとしてしまう。精神的なものだろうが、ワクチンを初めて打って、少し動悸がした。体の中に異質なものが入ってきて、体は(心も含め)戦っているんだな、と感じた。芭蕉の夏草や…の句になぞらえて、句の季節が違いますが、こんな句も。こっちの方 . . . 本文を読む
「 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)地獄の色なぜたたえおり 」曼珠沙華はきれい。でも、ちょっと色が濃くて毒々しく感じることがある。お彼岸のころに咲くから彼岸花とも言う。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以下、goo辞書では「彼岸」《(梵)pāramitāの訳「到彼岸」から》1 仏語。生死の迷いを河・海にたとえた、その向こう岸。悟りの境地をいう。⇔此 . . . 本文を読む