「また、同じ夢を見ていた」読後感を。奈ノ花という小学生の女の子と、その大切な友だちとの友情を描いた作品。尻尾のちぎれた彼女と呼ぶ猫、アバズレさん、おばあちゃん、南さん、荻野くんと桐生くん、学校のひとみ先生。物語の所々に「また、同じ夢を見ていた」という言葉が出てきて、不思議な部分があります。最後まで読んでも、その不思議な部分は完全にはわからなくて、すべてが夢の中の出来事だったかのような、部分的に . . . 本文を読む
「 ねこなでて春の夢へと入りゆきぬ(いりゆきぬ) 」尊敬する山下景子さんの「美人の日本語」の4月15日の言葉、「終日 ひねもす」のページを読んでいた。蕪村の俳句が引用されている。「春の海ひねもすのたりのたりかな」ひねもすとは、一日中という意味。ひねもすとねこで一句作れないかと考えていた。結局、ひねもすは使えなかったけど、ねこをなでてると時を忘れる、いつの間にか、うとうと…そんな句です(=^ェ^=) . . . 本文を読む
「赤とんぼ」(立東舎 乙女の本棚シリーズ)赤とんぼを表紙の女の子に見立てて描かれている絵本。人間の姿になっていますが、これはこれで優れた翻訳のような一つの世界観を表現していました。名アレンジとでも言いましょうか…。南吉の凄み、凄みの後の寂寥、一つの愛の深み、文章も素晴らしく、絵も素晴らしかったです。
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