6月14日(金)10時より、「宗教と現代社会との関わり」と題して、同志社大学神学部教授 小原克博先生にご講義いただきました。
小原先生は、比較宗教倫理学、キリスト教思想、一神教研究が専門です。
総講習会には、140名の僧侶が参加しました。
午後1時からは、「生と性と死を考える」と題して、佐賀県伊万里市浄智寺 古川潤也先生にご講義いただきました。
日本思春期学会の理事をされ、日本エイズ学会、キッズサンガアドバイザー、ビハーラ佐賀、佐賀のホスピスを勧める会等沢山の関わりの中でのお話しを聴かせていただきました。
14:45からは、「ブータンの仏教と幸福(実践仏教の再考)」と題して、広陵西組教順寺住職 熊谷誠慈先生にご講義いただきました。
熊谷先生は、京都大学こころの未来研究センター准教授 。専門は仏教学(インド・チベット・ブータン)およびボン教研究。編著『ブータン:国民の幸せをめざす王国』創元社
ブータン、2011年に国王夫妻が日本に国賓として来日され、日本でも一躍有名になりました。ブータンというと、『世界一幸福度が高い国』のイメージが大きく、メディアや雑誌でも『幸せの国』と表現されているのを一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
ブータンは仏教国です。7~8世紀にチベットより伝来したとされています。今でも、人々は自然界の全ての形あるものを崇拝しており、仏教の不殺生の教えに従っています。小さな虫が近くにいると、思わず殺生してしまいそうになりますが、ブータンでは禁じられています。
ブータンといえば幸せの国。ではなぜブータンの人々はそこまで幸せに暮らせるのでしょうか。そこには明確な答えはありませんが、一つには足ることを知っているからでしょう。物をたくさん持つことが即ち幸せではない。我々先進国で暮らす人間が忘れてしまった素朴な幸福感のようなものをブータンの人々は大事に持ち続けているのでしょう。
先生は、2018年11月27日に、プラハ大学(カレル大学)にて「チベット仏教の歴史および近隣ヒマラヤ地域への影響」と題した招待講演を行われています。こころの未来研究センターでは「京都大学ブータン研究会」を定期的に開催していく他、一般向けには「ブータン文化講座」の開講を随時行っているそうです。興味深いですね。
16:30より、てらこやを開催!
今日は3名の参加でした 折り紙で手裏剣を作りました