時をかけるレシート

筒井康隆の『12人の浮かれる男』を古本屋で購入した。帰宅してさっそく読んでいたら、レシートがぺらりと挟まっていた。1985年11月6日。昭和60年のレシートだ。なんと21年前のものではないか。はるばる大阪は梅田から長い長い年月をかけ、北海道から沖縄まで転々と各地を流れ様々な人々の手に渡りながら巡り巡って今、高円寺のわしの手元にやって来たのだ。なんと感慨深いレシートなのだろう。筒井作品を手放すことはまずないと思うが、万が一この本を古本屋に流す時には、この大阪レシートと共に高円寺の呑み屋のレシートでも挟んでおきましょう、と思ふマスターなのでした。
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