その気持ちはわかる

山手線にて。向かいの席に座っている女子高生が、膝の上にクロスワード雑誌を広げ、ペンを握ったまま爆睡している。その隣からもの凄い勢いで身を乗り出し、真剣な眼差しでクロスワードを凝視し続けているおじさん。今にもペンを奪ってマスを埋めそうな勢いだ。その気持ちは痛いほどわかる。わしもさっきからソワソワうずうずしているからだ。寝ている間にクロスワードが完成していたら仰天するだろうな、女子高生。名残惜しそうに渋谷で降りていったおじさんの背中に小さく投げキッスして見送ったマスターなのでした。
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