寛解導入 Day 27

本日のカクテル
▼ロイナーゼ《アスパラキナーゼ抗がん剤》(4H点滴)

◯ロビー採血
◯検便
◯ドリフたらい浴
◯Dr.ガッチガチ之介(研修医)回診：カーテンの隙間から顔だけ出して『またきますね…』いきなり棄権試合 大丈夫か
◯プレドニゾロン：朝2錠・夜なし
◯首カテシール交換
◯いやいやいややはり39.0kgの裸体は正直きもいし。もちろん元気な39kgなら問題ないのよ。いかにもな病人バディだからね今ね。理科室の骸骨のあれよ。毎日鏡でチェックしてるのにね。急にきたねこりゃねこの1kgでね。筋肉が一切無くて骨と皮だけなのに、一体どうやって動いてるのか不思議。まじで不思議。
◯という目視ダメージから立て直そうと、ひとり廊下でせっせと自主トレ3分
◯で力尽きちゃった己に更にダメージを受けまくる私馬鹿よねお馬鹿さんよね
◯そもそも今日は朝からなんか変なの動物としての危機感をとても強く感じてるのよ
◯今上から大きな鳥の影を感じてもきっと逃げないでフリーズしたまま喰われちゃうんだろうなって感じ
◯妙にふわそわ落ち着かないんだけど力が入らなくてあきらめちゃってて
◯身体がうまく操縦出来なくなっちゃってて
◯ヤバいねこりゃヤバい
◯動物的に弱ってる時は動物的に治しましょうそうしましょう
◯寝た(ほぼ気絶)
◯起きたら結構回復
◯そして激しい空腹
◯すごいねこりゃね本当に野生だね
◯抗生物質点滴×2
◯血小板輸血
◯オンコビンの副作用で痺れていた指先だが。昼食中、突如ガシャコンと音をたててスライドしたかのように、一気に手のひら半ばまで痺れが広がった。徐々にじゃないの。一気にガシャコン、と。
◯元々痺れちゃってたわけなので不便さに変わりはないのだが、熱さや冷たさを感じない面積が増えちゃったんだから火傷にだけはくれぐれも気を付けてね熱湯本当に気を付けてね油断大敵だからねーなんつって看護師さんから厳重注意を受けた3分後
◯給湯室でまさかの熱湯に右手突っ込み事件勃発
◯それがまぁ奥さん聞いて下さいよ よそ見してたならともかく熱湯をガン見しながら手ぇ突っ込んだってのがまたね　ショックでね
◯命令系統もおかしくなっちゃってたんでしょうね　なんかね
◯ということで速攻でアイスノンもらって冷やし続けたおかげで大事には至らず(熱湯もアイスノンも本当に感じなくってびっくりでしたねこりゃね)
◯Dr.H本：2回分の血液検査結果を持ってきてくれる
◯なんとシラタマン80人体制まで回復！
◯ノイアート静注 点滴
◯歯科回診：問題なし 取れちゃってる詰め物も急がなくてよしとのこと
◯Dr.H本＆Dr.I江コンビ回診：痺れがこれ以上ひどくなるようなら即伝えるようにと
◯そんな衝撃的な一日だったにもかかわらずお腹はきっちり減るわけで
◯あまりの空腹に眠れなかった深夜24時、カップスープを手にNSを訪れたわけで
◯『あのー、お忙しいところすみません。お腹すいて眠れないからこれ食べたいんですが、自分で自分の手が信用ならないんで、どなたかこれにお湯を入れてもらえないでしょうか』
◯ロビーでふぅふぅじゅるじゅるすする深夜のコーンスープは格別だった


《本日のしらたま》
WBC(白血球数)=2.0(正常値3.5-8.5)
BLASTCELL(芽球細胞)=0％(正常値0％)
シラタマン(ガードマン)=80人 ←一気に増員!!

ワンポイント入院ライフ

いやあ昨夜のはまた格別にいい音だったねえ、あれは何ておかき？と、朝のトイレで同室の菌トモさんに聞かれた。しぇぇぇやはり丸聞こえでしたか毎晩毎晩かさこそパリポリやかましくてすみません、と謝ると、頑張って静かに食べようと無駄な苦労してる気配が面白くて毎晩笑わせてもらってるから大丈夫、とのこと。なんかどっちにしてもすみません。そして正解は『しゃり蔵』です。