二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094
はんぐおーば
脅威拡大、権威失墜
世の動向に対して、気持ちの整理がつかないことがある。
それは珍しいことでもないのかもしれない。
数年前に起きたPCの遠隔操作事件の重要容疑者だった男性が、
自身の犯行を認める供述をしたことが、先月、大きなニュースとなった。
(関連する過去の記事)
どうしてだろう?
“本当に、この30代男性は事件の真犯人だったのか?”
“もともとの事件が、第三者を“誤認逮捕”させるよう誘導する事件だっただけに、
不気味な気分になる。“
…などと記していた。
それなのに、彼が”真犯人”であることを自供(ゲロ)したことに対して、
ほとんど驚いていなかった。
むしろ…。
「悪いのは、コイツですからねぇ♪」
「悪者は退治しましたよぉ~っ。もう安心ですから、ねぇ♪」
…などと言われても、後味が悪く
また同じようなことが起きないとは、とても思えない。
それに一連の事件で誤認逮捕された人たちは、今、どうしているのだろうか?
どう思っているのだろうか?
人間関係は、信頼で成り立っている。
一度は逮捕され、それが揺らいだとき。
友人や職場の同僚などから・・・。
「あいつは犯罪者として逮捕されるようなことをしたのか?」と思われたことで、
不信や無用な軋轢が生まれなかったのだろうか?
ハデに犯罪者の逮捕を報道しながら、
事件の被害者たちへの理解や配慮が見えてこない。
公明正大をうたっていても、立場が不利となれば”逃げ”に転じるものを
卑怯と言うのなら、警察やマスコミの対応も卑怯と言える。
犯人逮捕で警察組織は、面目を保ったつもりなのだろうか?
真犯人による警察関係者と真犯人しか知り得ない情報に加えて、
PCを遠隔操作することを可能とするウイルスを用いた申告がなければ、
どうなっていたのだろうか?
今回の犯罪者は、法執行機関である警察組織を間違った捜査方向へ
誘導させるような技術や技能が存在することを、世間に知らしめた。
結局、プロの犯罪者集団やテロリスト達とは違い。
単なる愉快犯でしかなかった。
一見すると、このような技術や技能は営利に結びつくようには思えないが、
プロの犯罪者集団やテロリスト達には、そうでもないように思える。
このような“遊び”は、プロの犯罪者ならしなかっただろう。
それでも…。
この犯人には、厳罰を科されるべきだと思っている。
蛇足:
この事件のことが、ある知人とで話題になったとき。
「事件の被害者たちのPCには、抗ウイルスソフトは入っていなかったのだろうか?」
ということになった。
そう言われてみれば、気になる話。
どうだったのだろうか?
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