二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094
はんぐおーば
1年前と一年後、今も分からないこと:呼び水

資本主義が急速に発展していった産業革命以降、
欧米諸国は、資源の調達や投資市場を求め、
アジアやアフリカへと進出(植民地に)してくることになった。
いわゆる帝国主義の時代、
日本にとって(だけでなく極東において)、
これらの列強の存在は脅威でしかなく。
とくに、朝鮮半島へと勢力を伸ばしていたロシアは無視できなかった。
ロシアは、歴史的な背景から、海を望み、
大陸の外れまで、たどり着いてきた国家だったと言えば、
大袈裟(オーバー)にも思えるが、ウソでもなく。
極東周辺にまで、領土をもった巨大な国家であり。
日本政府は、朝鮮半島を独立させて、先に主導権をとり、
ロシアなどに対抗していくこととなる。
1902年、日本と同じく、ロシアの南下政策に危機意識を感じていた、
大英帝国と同盟を結び(日英同盟)、ロシアに宣戦する。
1904年、日露戦争。
いつの時代も、戦場は、人間を極限の状況下にするとは言え、
この戦争は、機関銃や砲弾、艦船などが用いられる凄まじいものとなり。
日本とロシアは、お互いに疲弊していったことから、
ポーツマス条約(1905年)を結び。
日本は、朝鮮半島での優越権を持つことが了承される。
このように100年前、日本は、
極東における勢力をかけて、ロシアと争った歴史があり。
その後、第二次世界大戦では敗北し、軍隊をもたない国家となった。
これらの事情に、朝鮮半島の人々は、
ただ巻き込まれていっただけにも見えてしまうが、
実際には、もっと複雑な状況があり。
単純に被害者だったとも言えない。
(もちろん)現代と国際社会の認識も違うものだったからとも言える。
(関連する過去の記事⇒)
そして、日本では、戦争の犠牲に比べ、
賠償金も得ることもなかったので、暴動が起きてしまう。
(なんと戒厳令が発動されるほど!)
この日露戦争後、日本は大陸へと勢力を伸ばしていくことになり。
その後、世界中を巻き込んでいく戦争の“呼び水”にも思えてしまう。

蛇足:
今、シベリア鉄道によって、
ウクライナから、大量の戦車や兵士が、
極東、ウラジオストクまで送られてきたとき、
どのような行動をとるべきなのだろうか?
さすがにあり得ないことだけど、笑い話も硝煙臭いものとなる。
<続く⇒>
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1年前と一年後、今も分からないこと:正と征

胃腸薬の正露丸は、かつて“征露丸”と記されていた。
日露戦争以前から製造されていた時代背景もあるからだけど、
ロシア(露西亜:“露”)を征伐するという、意味が含まれていた。
現代人には、ちょっと物騒な話にも思えることもあってなのか?
文字は改められ、「正露丸」となっている。
その昔(明治時代)、幕末に結ばれていた、諸外国との不平等条約により。
日本では、外国人が犯罪をしても、
日本の法律では裁くことのできない、治外法権にあり。
関税自主権もなかった。
「関税自主権」とは、国が自国の関税を定める権利。
これが無いことから、外国から安価な綿製品が多量に入り、
国内の綿織物業などが、深刻なダメージ(打撃)を受け、
国内産業が衰退されかねなかった(経済的損失)。
このような不平等条約をアメリカ、イギリス、オーストリア、オランダ、
フランス・・・、ロシアなど、12か国もの国々から結ばされており。
この不平等条約を改正すべく、
明治のエラい人たちは、色々と頑張ったのだけど。
どれも成功することはなかった。
それを改正したのは、外務大臣、陸奥宗光。
それと、外交官、小村寿太郎(1855~1911年:のちに外務大臣)になる。

「不平等条約」
領事裁判権を認める。
関税自主権がない。
外務大臣、陸奥宗光がとった方法は…、
“まず、影響力のある大きな国を説得することで、
他の国も交渉できるのではないか?“というものであり。
そこで、世界各地に勢力を拡げていた大英帝国(イギリス)から、
説得していくことになる。
当時、大英帝国にとって悩ましい存在だったのが、ロシアであり。
このロシアに対抗するため、協力を求めていた大英帝国に対し、
「治外法権撤廃」を申し込む。
1894年、大英帝国を説得し、治外法権を撤廃させる。
ここから、15か国から、治外法権を撤廃させることに成功していく。
<“小村寿太郎”については、また別の機会に記します:続く⇒>
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1年前と一年後、今も分からないこと:怖い相手(ひと)

暴力による最大の驚異はなんだと思います?
「正しいこと、真実の隠蔽(弾圧)です」
自由とは、どういうことだと思いますか?
「恐怖を感じず好きなことが言えること」
過去、こんな言葉を用いたこともあるけど。
教育番組によれば…。
日本の憲法が保障している人権の1つに「言論の自由」がある。
世界には、政府に対して、批判的な発言や報道をすれば、
逮捕される国もあり。
そのような国では、政府が間違った方針をしても、
民意によって、正すことができなくなってしまう。
…とあった。
数年前から、プーチン政権下のロシア連邦共和国では、
不都合なニュースは制限され、
それを公表しようとする独立系新聞社などの活動は、
何者かによって妨害され、死亡した記者までいる…とは聞いていた。
かつて、プーチンは対外諜報活動の部署に就いており。
アメリカのCIA、イギリスのSIS、フランスのDGSE、
ドイツのBNDのようなもの、いわゆるスパイ組織になる。
誰も言葉にしていないけど。
本物の暴力を前にしたとき、
社会や人は、無力(無意味)なんだな…。
「暴力は、あらゆるものを肯定する」と言えば、
異論を唱える方もいるかも知れないけど。
乱暴者(暴力を振るう存在)を押さえつけることが、
誰にも出来なければ、あらゆる理不尽は、まかり通ってしまうことになり。
社会正義や、普遍的な倫理や道徳も、陳腐な幻想に思えてしまう。

他人(ひと)のものが、自分のものになる…と考えつくような人間は、
善良であるハズもないけど。
それなりに価値のあるものが、誰の所有物かも分からないとき。
良からぬ考えが思い浮かんでしまうことは珍しくもない。
しかし…。
出来心や生活苦から仕方なく…という種類のものとも異なれば、
事情や状況も変わり、許されないものとなる。
もちろん、出来ることなら、
こんな状況は、関わりたくもないことの“ひとつ”。

2~3週間前、彼の姿を、テレビのニュース映像で見ることがあった。
その表情と、目線を見たとき…。
今、この人は、世界を相手に戦っており、
その決意に揺らがないものをもっているとも思えた。
そういう意味では、尊敬に値するスゴい人物でもある。
だからこそ、その全ての言動や行動を、
まったく受け容れる気にはなれない。
蛇足:
「世に悪が栄えた例はない。」
これは、ある意味、事実だ。
正しいことが行われずに間違ったことが、
推し進められていけば、どんな物事も、行き詰まり。
何もかも、手詰まりとなって、“おじゃん”となる。
正論を言っても、正しいことができない人間には意味がなく。
甘い希望的観測を考えることはあっても期待することはない。
正義(善)があって、悪があるのではなく
間違いや失敗を通じて、
人は、何が正しいことなのかを理解していく。
物語で語られる「正義は勝つ!」などのセリフは、
事実を入れ替えただけの、“こじつけ”に過ぎない。
正義が勝ったのでなく。
悪が、愚行の果てに滅ぶだけのこと。
しかし、巻き添えにされるものにとっては、
タマったものでもない。
(続く⇒)
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1年前と一年後、今も分からないこと:敵、味方と、傍観?

2000年代に世界経済の牽引役として期待されていた5か国。
BRICS
ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ…の頭文字。
順調とも言えるのは、インドだけと聞く。
このインドは、今回のロシア軍の暴挙に対し、
西側諸国によるロシアへの経済制裁には加わっていないと聞く。

問題のある相手であっても、
自分にとって、都合のいい存在であれば、
わざわざ敵対することはなく。
さらに言えば、自分が苦しく、辛い状況や立場にあり、
周囲に頼りになる人間もなければ、
どんな相手であっても、味方になってもらうしかないときがある。
子供相手なら、ともかく、大人の社会では、
そのような状況で、恩恵を受けながら、
見返り(恩返し)もしないことは、許されないことであり。
この状況で、別の事情が加われば、より厄介となってくる。
インドにとって、ロシアという国は、そのような存在であり。
インドが、大英帝国からの独立を果たした後、
様々な助力を受けてきたとも聞く。

一方、ドイツを代表する複合企業シーメンスは、
ウクライナに軍事侵攻したロシアの市場から、
撤退することを明らかにした。
シーメンスと言えば、医療診断機器メーカーとしても知られている。
学生時代、三井康亘のロボット工作の本を読んでいたとき、
シーメンスのスイッチは、コントロールレバーとして用いられており。
その複雑なパーツ構成には、憧れにも近い感情をもったものでした。
そんなメーカーが、ロシアの市場から消えていくという事実が、
より深刻な状況を伝えてくる。
(続く⇒)
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1年前と1年後、今は分からないこと:不意打ち

亡くなった祖父は、太平洋戦争後のソヴィエト連邦において、
キャンプ生活(戦争捕虜として)を強いられたと聞いたことがあった。
今、思えば、漠然としたことしか聞いてなく。
何故、武装解除された日本兵が、終戦後、シベリアなどへと、
抑留されることになったのかを知らないことに気付かされる。
そのような気持ちもあり。
昨年は、ソヴィエト連邦の解体から、ちょうど30年目を迎えたこともあり、
ロシアやソヴィエト連邦のことを、色々と調べたり、
少しは勉強もしていたのだけど…。
関連する過去の記事⇒「戦争までの経緯(いきさつ):絶海と大国」
それでも、今年、プーチン政権下のロシアが、ウクライナ侵攻するなど、
想像の範疇を超えるものだった。

「今回のウクライナ危機により、コロナの収束は、かなり遅れそうですね」
…と伝えたところ、
それを理解できない人間は、意外に多く。
ちょっと驚いている。
戦争体験などはないが、戦場(戦地)で、
衛生的な環境を得るのは、きわめて困難なことだと想像できる。
およそ100年前の、第一次世界大戦は、機関銃や砲弾だけでなく。
戦車や戦闘機まで用いられることになり。
これらの攻撃に対して用いられたのが、
地表へと、溝を掘り、身体を、低く隠しながら、
戦線を進めていく塹壕戦となる。
元々、戦場という空間が、衛生的とは言い難い環境だとは記したけど。
地表より、低い位置にある塹壕は、
雨などが降れば、ぬかるむことにもなる。
シラミなどの害虫被害から伝染病も広がっていくこととなり。
同時期に、世界的な規模で広まっていた伝染病(スペイン風邪)もあって、
多大な犠牲者を出したと聞く。
2年前から続く、コロナショックは、
このスペイン風邪以来の伝染病被害であったことから、
歴史の教科書で語られる第一次世界大戦とも印象が重なり。
もし、これ以上(コロナショック以上)の災厄が起こり得るなら、
世界大戦か、ゴジ〇か、宇宙人の襲来しかないだろう…などと、
半分、笑えないジョークを言っていたものでした。
ただし、それも、今年(2022年2月)ウクライナへと、
ロシア軍が侵略するまでのこと。
蛇足:
この第一次世界大戦の影響もあって、
ロシアは、革命家、レーニンらによって、
共産主義の国家、ソヴィエト連邦へとなっていく。
この“ソヴィエト”は、労働者や兵士を代表して革命を指導する組織。
「評議会」という意味になる。
<2022年6月加筆訂正:続く⇒>
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