二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094
はんぐおーば
映画「007スペクター」:見応えあります!
テレビ番組表を見ていたところ。
10月に新作が公開予定となっていることもあり。
映画「007スペクター」が、今週(9/26)にテレビ放映される。
殺しのライセンス(大英帝国による殺人許可証)をもつスパイ、
007ことジェームズ・ボンドが活躍する映画シリーズは、
1年前に亡くなられたショーンコネリーが、
初代ジェームズボンドを演じたことでも知られる世界的なヒットシリーズ。
(関連する過去の記事「スパイ映画と主演俳優、それと本物のスピリッツ」⇒)
007のシリーズ映画は、それまでの作品とのストーリー的なつながりが、
ほとんどないものが多かったもの。
6代目となったダニエル・クレイグの映画「カジノロワイヤル」からは、
すべての物語はつながっており。
作風も原点回帰を意識したものになっている。
映画序盤でのストーリー展開は、
前作「スカイフォール」との、つながりを思い出すまで、
ちょっと戸惑ったもの。
いつの間にか、物語へと引き込まれていく。
前作スカイフォールでの死闘もあって、
ボンドの上司であるM(ジュディ・リンチ)の名前は、
新しい上司(レイフ・ファインズ)へと引き継がれ…。
ボンドに装備品などでの支援を行ってきたQは、
すでに若い人物へ引き継がれていた。
そのようなとき、ボンドの周囲が不穏なものとなっていく。
(画像は、4年前のもの。ロンドン、ヒースロー空港)
話変わって…。
3代目ジェームズ・ボンドであるロジャー・ムーア作品において、
妻の墓参りをしていたボンドが、白い猫を抱きかかえた車椅子の男によって、
危機に陥るもの。
ボンドは、車椅子ごと、煙突に突き落として、返り討ちにするシーンがある。
この印象的な登場人物について、作品中で語られることもなく。
その後も、一切、語られることがない。
何故か…?
007シリーズには、いわゆる“大人の事情”によって、
映画では使えなくなった設定が、いくつかあり。
その代表的とも言えるのが、ボンドの宿敵である、秘密組織スペクターと、
その首領、ブロフェルドとなり。
シリーズの途中から、一切、登場してこない。
そんなジェームズ・ボンドの宿敵である秘密組織スペクターも、
ついに再登場する。
ブロフェルドまで登場するかは、見てのお楽しみと言うところ。
それにしても、「007は、二度死ぬ」ならぬ、
“宿敵、ブロフェルドは、とにかく死ぬ!”
じつは殺されていないにしても、何度、倒されても登場してくる。
それに、ジェームズ・ボンドより、ブロフェルドのほうが、
パロディを含めた派生作品の多いキャラクターだとも言え、
スパイ映画史上(どころか映画史上)、もっともしぶとい敵役かも知れない。
ダニエル・クレイグによる007の映画シリーズは、
原点回帰を意識した作風ではあるもの。
この映画は、中南米メキシコの「死者の日」の祭りから始まり、
列車の中で、殺し屋と死闘するシーンなどもあり、
ロジャー・ムーアによる「死ぬのは奴らだ」を思い起こさせる。
他にも、過去の映画シリーズへのリスペクトやオマージュがあり、
思わず、ニヤリとしたくなってしまう。
そして、物語は、中南米メキシコから、欧州、モロッコへと展開していく。
大ヒットシリーズ作品を継承していくのは、
主演俳優にとっても、スタッフにとっても名誉なことであろうけど。
世界各国で行われたであろう大規模なロケの製作費を考えると、
その責任も相当なものだと思われる。
とくに初期の007シリーズは、女性蔑視的な要素が多く。
(国際情勢も異なる時代の作品だからなのだけど…。)
6代目として、ダニエル・クレイグが登場したとき、
時代を置き換えれば、ジェームズ・ボンドとは、
どのような存在なのかも意識させられるものでした。
今でも、ダニエルクレイグによるジェームズボンドを、
好きになれないという人は多く。
その気持ちが分からなくもないけど、
シリーズとして見たとき、ガツンとくるものもあり。
見応えのあるスパイ映画となっています。
映画007シリーズに関連する過去の記事⇒
「007/トゥモロー ネバー ダイ:スパイの仕事って秘密じゃないの?」
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