タイ国相撲連盟にも残念な出来事！

今　大相撲の世界が危機に瀕しています。横綱・朝青龍云々どころではありません。
なんと言うことでしょう。相撲部屋でリンチ殺人が起きていたなんて！ 驚きです。

最近　横綱・朝青龍問題から今回の事件などで、日本相撲協会の対応不備、遅さが指摘されて
いますが、当然に起こるべきして起きたように思います。長い間　相撲経験者しか同協会には
居ないんですものネ。

以前まではそれで良かったかも知れませんが、全てにおいて一変した現代社会では相撲経験者
だけでは対応し切れません。これでは若い入門者が入って来ず、大相撲が衰退の一途に進み
そうで非常に心配で残念です。

日本の相撲関係者以上に残念がっている方が、タイ・バンコクにいらっしゃいます。

そうです。タイ国相撲連盟の倉沢澄夫会長です！　
倉沢さんはタイ全土に約20店舗の日系書店を持っている、東京堂書店の社長でもあります。
よくタイへ来られる方なら、一度は同書店で日本の本を購入したことがあるかと思います。

三十数年間お住まいの倉沢さんが、タイで相撲を教えることになったのは、約10年前、高校
時代に相撲仲間だった某県相撲連盟理事長のSさんから「日本のアマチュア相撲連盟では
相撲を世界に広めている。タイの青少年にも相撲を教えてくれないか」との要請があったことが
切っ掛けだったそうです。

最初は日本からマットの土俵やまわし等を送ってもらいながら、稽古は大学の柔道場を借りて
やっていたそうですが、今年の2月には自費で土俵もある稽古場を造り、新相撲である女性も
含めた沢山のタイ人が稽古に励んでいるとの事です。

今ではタイ人社会の間で、倉沢さんは東京堂書店の社長というより「タイに相撲を広めている
日本人」としての方が有名になっているそうです。

折りしも、11月16日～18日には15回世界相撲選手権、9回アジア相撲選手権、8回ジュニア相撲
選手権（18歳以下の男子のみ）がチェンマイで同時開催される予定です。同アジア大会には
日本をはじめ香港、台湾、マレーシア、インドなど十数カ国の男女選手、役員約150名が
参加するビックイベントで、現在大相撲で活躍している琴光喜、普天王、モンゴル出身の
時天王などが過去の大会に出場しているそうです。

また　タイは2004年の大阪大会では、軽量級で男女とも優勝した実績もあるくらいに順調に
伸び　且つ　広まっている矢先だけに、国技である日本の大相撲の世界での今回の不祥事は
悲しい出来事です。

2月の土俵開きで、倉沢会長は「タイ相撲連盟が発足して10年、土の土俵で稽古することが
長年の夢だったので、これが実現できて感無量。更に10年後には相撲がオリンピック種目に
認定されたらタイ人を出場させるのが将来の夢」とコメントされてます。

このコメントを日本の大相撲協会の人達はどう感じるしょう？

タイだけではなく世界各国で、このように相撲を広めている方々がいらっしゃることを、
もう一度認識してほしいものです。


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