タイでは、バンコクという大都会でも野良犬が多いことに気づきます。
スクンビット通りのソイ (小道) に入ると、道路に何匹も我がもの顔で横たわっています。
誰とはなく餌をやるもんですから その場所から離れません、こんな犬たちを、アチコチと さ迷う野良犬と
区別して “地域犬” と呼んでいます。 街で、田舎で見かける犬は、殆んどが 野良犬から地域犬に
昇格した犬たちです。 (笑) この地域犬が ホント 多いんです。 ワタシら慣れてしまって、何も
感じなくなっていますが、観光客などは異様に映るでしょうネ・・・
<お前ら、いい加減にしろ!>
昔から タイの犬には、飼い主がいる犬、お寺の犬、道ばたの野良犬、の三種類に分けられたようです。
飼い主がいる犬… タイもペットブームらしく 随分と犬を飼う人が増えましたネ。
寺の犬と云うのは、飼い主の犬が子を生んで 増えて困ってくると寺に預けるというか、寺に置いてしまう
犬のことで、仏典に 「生き物をむやみに殺生はしない」 という戒律を知っているので、飼い主も安心して
預けるのかも知れません。 或いは、昔からタイの田舎では食べ物減らしで、養いきれない子供を寺に
<寺の犬は、なぜか人懐っこい…>
預ける習慣があり、 “ネーン” と呼ばれる見習い小坊主が多くいました、 まさしく同じ風習を習って
寺に犬を預けるのかも知れません。 <お寺だって犬が増えても困るだけでしょうにネ・・・>
さて 道ばたの野良犬が地域犬になっていった多くの要因は、プミポン国王が ある野良犬を可愛がり
のちに 「国王の愛犬 トンデーン」 の誕生にあると言われています。 まさに幸運犬です!
この国王のトンデーンを見習って、近くにいる野良犬に餌を与えたり、可愛がったりしましたので 野良犬は
その地域から離れず 「地域犬」 となって、縄張り争いまでするようになりました。
<プミポン国王とトンデーン犬…>
実は、私も一匹の野良犬の子供を 「地域犬」 にしてしまった経緯があります。
今年の初めでしたか、スクンビット通りの小道で 体のアチコチに傷ついた子犬が悲しそうにうずく
まっていました。 私のアパートメントはペットなど動物を入れることはできません。 可哀そうと
思いながら、数百メートル先のバイクタクシーが集まるセブンイレブン前まで連れていきました。
すると ある運転手は、毎日薬を塗ってやり また ある者は餌を与えてやると、見る見るうちに回復し
大きくなっていきました。 もう決して セブンはその場所から離れません。 そうでした、その子犬は
毎日セブンイレブンの前に居ることから、誰が付けたかセブンと呼ばれるようになっていました。
<今ではセブンだけが店の出入りOK、お手伝いも…>
どの運転手にも愛想を振りまいているのに、私が声をかけても 「なんだ このオッサン?」 といった顔で
私を見おろすだけです。 (悲) 因みにセブンは女の子です。 (笑) あれから日をおいて 一時 日本に
帰っていましたから、私の顔を覚えていないのは仕方ありませんが、なにか 寂しくて、悲しい想いです!
私が助けてあげた、という驕りがあるのでしょうか、ワタクシに?
街の野良犬に接して、人の生き方をかえりみる機会を得た今日この頃です。 ハイ!
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うちのお茶屋の前でも冷房の涼しい空気が漏れ出てるから、茶色ののら犬カップルがごろん~と転がって寝ています。
茶色の野良犬カップルも、お茶屋さんの地域犬になりましたね。(笑)