中国の厳格なゼロコロナ政策が12月7日に突然、前触れもなく大幅に緩和された途端、
その日以降、堰を切ったように中国全土でコロナの陽性者が続出しているといいます。
中国人渡航者に対し、今回の岸田首相の水際対応は速かったですネ。昨日より入国時に感染
検査を義務付け、陽性で症状がある場合は待機施設で原則7日間の隔離措置を取るなど、
中国での感染急拡大が日本へ波及するのを抑える水際対策の強化を打ち出しました。
日本に続いて、台湾・米国・イタリア・インドなども、規制強化を早々に決定しています。
中国政府は、海外から中国本土に入る際に義務付けているホテルでの強制隔離を来年1月8日
から撤廃され、中国人の海外旅行についても正常化を目指す方針を打ち出しています。23年の
春節は1月21日からで、多くの中国人が海外へ殺到するのではと、不安視されています。
免疫をすり抜けたり病原性が高い変異株が、海外に流入するリスクは多いにあり得ます。
そんな中 タイ政府は、中国人旅行者を歓迎する準備を進めようとしているといいます。今回、
中国がコロナ政策の変更したことを、訪タイ中国人の増加に繋がると歓迎しているようです。
ビフォーコロナの2019年には、タイ国への外国人観光客は4,000万人近くが訪れ、その内の
四分の一にあたる約1,100万人は中国人で、圧倒的なシェアを占めていました。タイ政府の
気持ちは理解できますが、もし緩和されれば 春節の一週間での大変な数の中国人観光客が
タイ国に押しかけて来る可能性があります。焦らずシッカリと対応してほしいですねぇ~
アヌティン保健相は、“急激に中国人観光客が戻ってくるとは思わない。現段階では、中国から
来タイする旅行者への規制措置の必要はないだろう” との見解を述べています。現時点では
中国からの旅行者にも陰性証明書の提出義務や到着時の空港検査義務も不要としています。
<ピパット観光スポーツ相とアヌティン保健相>
1月5日に中国人観光客の増加に備える保健省の会議が開かれる予定があり、ピパット観光・
スポーツ相やサクサヤム運輸相も出席するといいます。どのような結論になるのか注目です。
そう言えば、中国での感染が急拡大されている実態について、世界保健機構(WHO)は、沈黙を
続けています。やはり、WHOのテドロス事務局長と中国政府は何かあるんでしょうか?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます