一生の一度の晴れ舞台、でも その卒業式には厳しい決まりごとが ・・・ 昨日からの続きです。
息子・娘の一世一代の晴れ姿を見に来る両親、家族、そして 親族、友人なども集まり、卒業式は
大イベントとなり、卒業生はアメリカ映画で見るようなガウン (マント) に帽子という、いで立ち を
記念撮影として連写・激写され、この日だけは大スターになったような気分でしょう (笑)。
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ですが、卒業式では 下記のことを守らなければなりません ・・・
* 下着・制服・卒業マント以外は身につけてはならない。 (紙幣はマントの裾に入れていい)
* 女子学生の場合、髪の分け目に頭皮が見えるヘアスタイルは不可。 おばさんヘアにすること。
* 髪や靴など、その他の全てに飾り付けがあってはならない。
* 爪は先端の白い部分が見えない切り方をしておく。 (王族の方に失礼がないように)
* 硬貨・時計・ネックレスなどの金属類の持参、着用も禁止。 携帯電話・部屋のカギもNG。
また メンソールの鼻薬 (ヤードム) も禁止。
* 事前の薄化粧はOKだが、式典中の化粧直しや汗拭きも してはいけない。
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* オカマさんは男子学生としての扱いで、髪は短くし茶髪など 髪を染めてはいけない。
口紅もNGで、違反者は卒業を取り消される。
以上 大学によっては多少の違いはありますが、基本的には このような決まりがあるそうです。
ところが 名門の国立タマサート大学では数年前、性同一性障害の男子学生に女性の服装で卒業式に
出席することを初めて認めました。 ただし、女装を希望する男子学生は、性同一性障害であることを
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<彼女らはチュラロンコン大学の女子卒業生です>
証明する医師の診断書と学部の許可書を大学側に提出後、王室の許可も貰って初めてOKとなります。
その数年前の卒業式では、8人が願い出ましたが5人が許可されたそうです。
タマサートという国立大学は、非常に 世の中や社会動向に敏感な構想力を持った大学で、
他国が指摘している不敬罪の諸問題にも突っ込んだ考え方を持っていたり、と世の先端を
進んでいる大学です。 それを真似て今では、他の大学も処遇が変わってきているようです。
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卒業証書を授与される際は性別と一致した服装が求められるという厳しい規則がある中、ましてや 国立
タマサート大学の卒業式では、ワチラロンコン皇太子が卒業証書を手渡しますから失礼があってはいけません。
ですが、タマサート大学では、今までの決まりを変えてしまうという、進取の気性に富んだ大学で
タイでは珍しいことです。 国立なのに ホントに 革新的な大学です ・・・
とは言うものの、オカマさんの話は別として 学生に対してはある程度の厳格さは必要ですよネ。
時代は変わっても 規律は規律として残しておくべきことはあると思います。
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