タイの財務局はタイ国王と “象の保護” を記念する金貨と銀貨を発行します。
3月13日の 「象の日」 がやってくるからでしょうネ。
金貨は額面4,000バーツと2,000バーツ、銀貨は200バーツで、図柄は表面がプミポン国王の肖像、
裏面が象の親子です。 タイではこのような記念硬貨がでると、瞬く間に売れ切れちゃうようですヨ。
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象はタイ国の象徴的保護動物ですが、ここの所 象の事故があいついて起きていますネ。
先月11日早朝、タイ東部ジャンタブリ県の天然ゴム農園で、バイクに乗った農園作業員のタイ人
女性 (33) と同乗の息子 (2) が野生象に襲撃され、女性が死亡、息子が重傷を負いました。
女性は夫と共に農園で天然ゴムの採取作業をしていましたが、腹痛を訴えて仕事を切り上げ、
息子をバイクに乗せ、帰宅するところだったといいます。 同県では昨年の10月にも、天然ゴム農園で
野生象が作業員を襲い、タイ人男性2人が死亡、女性1人が両足を骨折する重傷を負ったばかりです。
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そして、今月1日には、タイ南部サムイ島のジャングルで、象乗りツアーで客を乗せ歩いていた象が
暴れ出し、象使いのミャンマー人男性と、この象に乗っていた英国人男性 (36) がキバで刺されたり、
踏まれるなどして死亡してしまいました。 同じ象に乗っていた死亡した男性の娘 (16) は、象の背中から
転落した際に軽いけがをしただけで済んだそうです。 娘さんは良かったですが、象は大きいから怖いです。
なんでも、この象は13歳のオスで、象使いが象の背中から降りて、象に乗った父娘の写真を撮影した際に、
象使いに襲いかかり、キバで腹を刺すなどして死なせたとのことです。 その後、父娘を振り落とし、
男性を踏みつけたうえ、キバで胸を刺し、象はその後 ジャングルの中に走り去ってしまいました。
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その象は、その仕事が嫌でストレスが溜まっていたのでしょうネ。
注意してほしいのは、近年 タイ各地で 象乗りツアーで象が暴れるトラブルが発生している事です。
2014年には南部のパンガー県で、ロシア人母娘を乗せた象が暴れて象使いのタイ人男性を死なせ、一時
母娘を乗せたまま、山中で行方不明になってしまいました。 象は約2時間後にみつかり、麻酔銃で捕獲され、
母娘は無事保護されたそうです。 昨年にはチェンマイで、中国人親子3人を乗せたオスの象が暴れて
象使いのタイ人男性を牙で突いて死なせています。 象は数十分後に捕獲され中国人親子は無事でした。
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サムイ島の事故に関して警察は、「象が暑さにいら立っていた上に、調教師にも慣れていなかった」 との
見解をしていました。 調教師はミャンマー人だったといいます。 結局 この象に鎮静剤を打って、
取り押さえたと聞きました。 象乗りはタイの一つの観光名物ですが、見直さなければいけませんねぇ~
タイには、野生の象が約2,500頭おり、他に約4,000頭の象が飼育されているそうです。
その多くは観光産業に従事させていると聞いています。 観光客はこんな事故が起きることも
知っておりてほしいですよネ。
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