今、中南米などで流行し日本でも話題になっている感染症・ジカ熱、タイ国内でも 毎年5人
程度の患者が発生しているようです。 こんな程度なら心配することはないと思いますが ・・・
今年1月下旬に、発熱などの症状を訴えた20代のタイ人男性がバンコク都内の病院で、
ジカ熱と診断され2日間入院しましたが、症状が改善したため、退院しています。
気になるのは、この男性には国外の渡航歴がなく、タイ国内で感染したと見られるからです。
そう、思い出しました。 一昨年10月にタイ南部のサムイ島を訪れた日本人男性 (41) が
日本へ帰国後、ジカ熱と診断された報道です ・・・ こんなこともありましたねぇ~
この事例は、日本で3例目のジカ熱症例であり、東南アジアからの初輸入症例であったため、
日本で大きく取り上げられましたネ。 副鼻腔炎に対して治療歴がある以外は、特に既往症のない
男性で、2014年7月25~31日までサムイ島に観光目的で滞在しました。
8月2日から頭痛を伴う発熱が出ましたが、カタル症状 (咳や鼻づまり、喉の痛みといった諸症状) や
下痢の合併はありませんでした。3日夜に前胸部から腹部にかけて皮疹が出ていることに気づき、38℃を
超える発熱が続いたため、病院へ行きジカ熱と診断されました。 その後は すぐ完治しています ・・・
ジカ熱に対する特異的治療はなく対症療法のみですが、デング熱と比較し軽症であり、重い合併症でも
併発しない限り死亡例などはないようです。 が 妊娠中に感染した場合、脳の発育が不十分な小頭症の
新生児が生まれる恐れが指摘されています。 現にブラジルでは新生児の小頭症との関連が疑われ
世界保健機関 (WHO) が緊急事態を宣言しましたから尚のこと、注目を浴びていますネ。
WHOは1日、「科学的には証明されていないものの、妊娠中のジカウイルスの感染と小頭症との因果関係が
強く疑われる」 として、ジカ熱の流行を 「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」 と宣言しました。
媒介となる蚊の個体数の抑制、妊娠中の女性が蚊に刺されることの防止、ワクチンの開発促進などの
対策を緊急に打ち出しています。 タイ保健省もWHOの緊急事態宣言を受け、医療機関に対し、ジカ熱が
確認された場合、同省に報告することを義務付けました。 また、タイ国内で流行は見られないとして、
動揺しないよう呼びかけもしています。 でもタイは蚊が多いことを知っていますから不安になりますよネ。
この話、もう少し続けたいのですが、長くなりますので明日に また少し ・・・
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