昨日 日本の厚生労働省は、中南米で流行が広がり、世界保健機関 (WHO) が緊急事態を
宣言したジカ熱について、感染症法の 「4類感染症」 に指定することを決めましたネ。
昨日からの続きです ・・・
これで、医師は感染診断したすべての患者を保健所に報告することを義務付けられました。 また
空港などの検疫所で感染が疑われる人が確認されれば、ウイルス検査を実施できるようにしました。
<緊急事態宣言を発表したWHOのチャン事務局長(右)>
タイ保健省もWHOの緊急事態宣言を受け、医療機関に対し、ジカ熱が確認された場合、
同省に報告することを義務付けました。 タイでも日本人が感染しているだけに気になります。
ジカ熱はジカウイルスに感染することで起こる感染症ですが、米国では感染者との性交渉に
よる感染の疑いも報告されていますので、大騒ぎしてはいけませんが、ブラジルが心配です。
通常は ウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が
他者を吸血することでウイルスが感染します。 感染しても全員が発症するわけではなく、
症状がないか、症状が軽いため気付かないこともあるようなので厄介です。
ジカ熱は、ネッタイシマカがジカウイルスを媒介して広まる感染症で、軽度の発熱、発疹、
結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛などが主な症状ですが、まだまだ不明な点も多く、
日本でもタイでも 早急な研究や対策に 万全に期してほしいですよネ。
不安視されるのが、今年のリオ オリンピックです。 タイや日本はもちろん、各国から相当数の選手と
関係者がブラジルに入りますので、体制の改善や診断法やワクチンの推進など国際的な対応が必要です。
妊婦が感染すると、脳の発達が不十分な 「小頭症」 の新生児が生まれる疑いが出ており、特にブラジルでは
小頭症の疑いがある新生児は4千人近くに上っているとのことですから、とても妊婦の人は近寄れません。
WHOが同様の緊急事態宣言を出すのは、エボラ出血熱の大流行に伴う2014年8月の宣言以来ですが、
ジカ熱の感染者が今後1年間で 「300万から400万人」 に増加する可能性があるといいますから当然です。
ジュネーブにあるWHOは、専門家らからなる委員会を開き、ジカ熱の流行がエボラ出血熱などと
同様の 「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」 に相当するかを検討しているようですヨ。
現在、ジカ熱感染はブラジルなど南北アメリカの25の国や地域に広がっていますが、リオ五輪が
開催されるブラジルでは、今回の緊急事態宣言で渡航や通商の制限は伴っていません。
蚊の発生抑制や、妊婦らが蚊に刺されるのを防ぐ必要性を強調しているだけです。
それでなくとも、準備遅れでもリオ五輪は、準備遅れで知られたアテネ五輪と比較しても
「アテネより悪い。 かつてない状況だ」 と、国際オリンピック委員会に言われています。
そしてジカ熱騒動、8月5日に迫った リオ オリンピック 大丈夫かなぁ~ ・・・
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