朝早く出発して上野に行きました。
かな書道の先生からお話があった「和様の書」です。
途中でお腹がすくと困るので、公園のベンチで腹ごしらえしてから、入りました。
まずは7分の紹介ビデオで予習です。
次にはイヤホンガイドを借りました。加賀美幸子さんの懐かしい声でした。
中国から入った漢字は、日本人の美意識で変化していきました。
その後、仮名が生まれ、日本人は独自の記録の手段を獲得します。
豊かな筆の文字。伸びやかな線。見ているだけで、うれしくなります。
私が今習い始めたばかりの変体仮名がたくさんありました。もう少し早く習っていたら、もっと読めるのにな~~。
鑑賞用として、贈り物として、美しい文字を楽しんでいた様子が分ります。それは貴族の世界のことであって、その時代に生まれていたら、私は見ることは無かったでしょう。
能装束に織り込まれた文字。硯箱に刻まれた文字。
書は紙の文化も育みました。美しい料紙。
私は栃木の國學院で、中島司有先生に出会いました。そのスッキリした書に感動しました。
紙を漉く工房にも連れて行ってくださり、私は「飛び雲」という紙をいただきました。19・20の頃の懐かしいことを、たくさん思い出しました。
あとで悔やまぬように、しっかりと図録を買って来ました。その重いこと!
上野から新都心へ高崎線で行くと凄く速くて、ビックリしました。歌のお稽古までは時間があるので、思いつきで映画館へ。
泣きすぎて顔がおかしいので、ゆっくり出て来ました。そしたら茨城からこちらの大学へ来ている親戚の子がベンチに座っていて、もう、ビックリ!
わが子は品川のホテルで学会。でも会えない。その代わりに、神様が会わせてくれたのかな?