続きです・・・
富士山もすっかり日が暮れ、ビッショリに濡れたレインウェアやザックを拭き、
ようやく山小屋にお邪魔することになります。
これでゆっくりくつろげると思いきや・・・
山小屋の中はごった返しています。
足の踏み場も無い状態です。
噂には聞いていましたが、富士山の山小屋の中はえらいな事になっていました!!
ゆっくりくつろぐ間も無く、夕食のカレーが配られます。
おそらく普通のレトルトカレーです。
味の方は・・・普通のレトルトカレーの味です。
おかわりは一杯までOKでした。
普通のレトルトカレーでしたが、皆さんおかわりされていました!!
ここで食っとかないと、この先どうなるかわからないですからね。
ガイドさんの話によると、「夕食を食べたあとは一時間は寝ては行けない。」と聞いていたのですが、
山小屋のボスみたいな方が、夕食を食べ終わると同時にベッドに寝るように指示されます・・・
「あら、話が違うぞ・・・」と思いつつも、登山者の皆さんは山小屋のボスの言いなりです。
寝る場所はこちらです・・・
カーテンで仕切られた二段ベット
中の様子はというと・・・
これまた噂にはきいていましたが、一人のスペースは本当に30cmぐらいです。
男性の方と、こんなに寄り添って寝ることになるとは・・・
完全に肩と肩が触れ合っています。。。
メガネを掛けたまま寝ているでしょ!! メガネを外して置くスペースも無いほどです。。。
そして、この夜の最大の敵は・・・
イビキでした。
大合唱です。
横に寝ている方、その横に寝ている方、またその横に寝ている方・・・
大袈裟ではなく、ほとんど眠れませんでした。
腕時計とにらめっこしながら、ようやく日付が変わり、
トイレに行ったり、ぼちぼち出発の準備を始めます。
ちなみに、六合目以上にあるトイレはすべて有料200円です。
午前0時30分、頂上を目指す準備をして小屋の外に出ます。
さぁっ!! 完全に寝不足ですが、富士山山頂を目指して出発です。
三脚を構えて、富士山からの夜景でもゆっくりカメラに収めたいところですが、まったくそんな余裕はありません。
そんなことでもしたら、置き去りです。
山小屋を出発してしばらくすると・・・
再び雨が降ってきました。
寝不足に加え、雨と寒さが体力を奪って行きます。
八合目。
ん?また八合目。
本八合目???
八合目が沢山あります。
雨も止み、九合目付近を歩いていると・・・
遠くの空が徐々に明るくなってきました!!
このあたりになると、登山者の方達も無言のまま・・・
パーティーから遅れだす方も一人・・・二人・・・と増えていきます。
自分も九合目を過ぎた頃から、急に身体が重くなりました。
息は上がるし、頭も少々痛い・・・酸素が足りません。
これってもしかして、高山病!?という自覚もではじめます。
しかし、目の前には・・・
素晴らしい眺めが・・・
頂上からはこれ以上の素晴らしい眺めが待っているんだろう・・・っという思いで一歩一歩、歩みます!!
このあたりからがきついですね。
口すぼめ呼吸法というのを教わりませんでしたか
3500mを超えるあたりから足と呼吸を合わせていきますね。
山小屋の混雑はどこも最悪ですよね。
私は基本テント泊ですが、大雨で小屋に泊まったら畳1に頭を交互にして3人でした。
知らない親父の足が鼻もとに!。
トイレに起きたら寝る所が無くて、玄関のすのこで寝た覚えが有ります。
あれ以来何が有ってもテント泊です。
絶景が見られたのかな~~。
んで、目覚めたら「眠れなかった」とかのたまう。
濡れティッシュを顔に被せてやる以外に逃れる術がありませんな!!
お疲れ様でした。
私にはとても無理です。
富士登山て、通常2日がかりで登るものなんですか?
それと、朝は何時ころ出発ですか。で、夕食は山小屋で食べるとして、二日目の昼は、弁当買っていくのでしょうか。
次の記事で御紹介お願いします。
口すぼめ呼吸法ってのは聞きませんでした。
そんなんがあるんですね。覚えときます!!
しかし、ホント急に身体が動かなくなりますね~
いい経験をさせてもらいました。
ちょっとトラウマになるような夜でした。
間違いなくテントの方が快適だと思います。
しかし、そんな山小屋での経験も良い思い出になるような気がします。
ファミリーキャンプ用のテントは持っているのですが、
山行用のテントを持っていないので、もの凄く欲しくなっている今日この頃です。
濡れティッシュを置く勇気はありませんでした・・・
しかし、時間が経つにつれて、殺意さえ覚えるようなイビキでした・・・
ある意味、この時間が今回の登山で一番辛かったかもです。
辛かった分、得るものもありますよ!!
なんせ、日本一からの眺めですから。
機会があったら、是非登られてください。
頂上はホント最高です。
日帰りでぜんぜん行けると思います。
自分の後輩も、前の週に朝6時ごろに「今から登って来ます。」とメールが届き、
昼過ぎには下山したと・・・
もちろん五合目からですが!
山小屋を午前1時前に出発し、頂上に午前5時頃に到着です。
二日目のお昼は山小屋から弁当をいただきました。