『 NEITHER WOLF NOR DOG
忘れられた道
ON FORGOTTEN ROADS WITH AN INDIAN ELDER 』
KENT NERBURN 著
児玉敦子 訳
講談社
なぜインディアンは白人に虐殺されることになったのか。
どうすれば、白人がインディアンとともに生きていくことが
できるのか。
あるインディアンの老人が著者で白人であるケント・ナーバーンに
向けて語った正直な物語である。
「わしらは怒りを忘れなければならない。
わしが自分の怒りを葬り去ることができなければ、
子どもたちがその仕事を引き受ける。
それでもだめなら、そのまた子どもたち、そのまた子どもたちが
引き継ぐ。わしらは心の囚人なのだ。」
本文より
僕が初めてアメリカに行った23か24歳のときだった。
当時、アメリカ先住民を聖者のように僕は思っていた。
僕はロスで借りた白いフォードに乗って、グランドキャニオンから
ホピ族の居留地に向けてはしっているときだった。
僕は沙漠の道しか無い場所で車を停めた。
車を停めたのはひとりのインディアンがヒッチハイクをしていたからだった。
車に乗り込むと目的地を言うわけでもなく、彼は無言で座っていて、
あるハンバーガー屋の前に来た時「停めてくれ」と言った。
車を道のわきに停めると、今度は「金がほしい」と言うので、コインを渡すと
「札を。腹が減ってるんだ。」と言い僕から5ドルを受け取って何も言わずに
車を降りていった。
そのアメリカでの出来事を思い出させる本だった。
アメリカ先住民を聖者か何かと思っている方には、誤解を解くという意味でも
読んだ方がいいだろうと思う。
新品を手に入れるのは難しいと思うので、中古でもなんでも早めに入手することを
お勧めする。
いい本だ。
忘れられた道
ON FORGOTTEN ROADS WITH AN INDIAN ELDER 』
KENT NERBURN 著
児玉敦子 訳
講談社
なぜインディアンは白人に虐殺されることになったのか。
どうすれば、白人がインディアンとともに生きていくことが
できるのか。
あるインディアンの老人が著者で白人であるケント・ナーバーンに
向けて語った正直な物語である。
「わしらは怒りを忘れなければならない。
わしが自分の怒りを葬り去ることができなければ、
子どもたちがその仕事を引き受ける。
それでもだめなら、そのまた子どもたち、そのまた子どもたちが
引き継ぐ。わしらは心の囚人なのだ。」
本文より
僕が初めてアメリカに行った23か24歳のときだった。
当時、アメリカ先住民を聖者のように僕は思っていた。
僕はロスで借りた白いフォードに乗って、グランドキャニオンから
ホピ族の居留地に向けてはしっているときだった。
僕は沙漠の道しか無い場所で車を停めた。
車を停めたのはひとりのインディアンがヒッチハイクをしていたからだった。
車に乗り込むと目的地を言うわけでもなく、彼は無言で座っていて、
あるハンバーガー屋の前に来た時「停めてくれ」と言った。
車を道のわきに停めると、今度は「金がほしい」と言うので、コインを渡すと
「札を。腹が減ってるんだ。」と言い僕から5ドルを受け取って何も言わずに
車を降りていった。
そのアメリカでの出来事を思い出させる本だった。
アメリカ先住民を聖者か何かと思っている方には、誤解を解くという意味でも
読んだ方がいいだろうと思う。
新品を手に入れるのは難しいと思うので、中古でもなんでも早めに入手することを
お勧めする。
いい本だ。