native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

CASBEE‐すまい(戸建)

2009-07-01 23:40:20 | 建築法規・施策

本日、長野会場にてCASBEE戸建評価員試験を受けてきました

実は、昨年受験する気満々で、認定講習や直前講習を受けたのですが、肝心な申し込みをすっかり忘れており、ようやく今年の受験となりました。一緒に受けるはずだった人たちからは、大笑いされました。(ここで書いたら、また笑われるんだろうなぁ)

昨年は新潟でも試験があったのに、今年は一番近いところが長野と言う事で、行きは高速を使いましたが、帰りはすべて一般道を使って、経費削減です

性格的に、自動車の運転は何時間しても、まったく飽きないタイプなのが幸いしています。Miniだし。

試験前には、当然善光寺に立ち寄り格祈願をしてきました。とりあえず、すがっておかないと。

ところで、CASBEE(キャスビー)とは、住宅が持つ環境性能を具体的な評価でありながら、簡単な方法で総合的にランク分けしてしまおうというツールです。ん~、分かりにくい

(これも長期優良住宅と同じように、優良な住宅をストックする為の施策の一つで平成19年に発足しています)

ここでポイントになるのが、「総合的」という部分で、今までだとC値が〇〇でQ値が〇〇でという具合に1項目ごとに比較を行ってきたので、開示されている性能が会社ごとに違っていたり、そもそもすべてに目を通しても分からない、面倒だというのがありました。

それに対してCASBEEでは、評価項目が決められており、各項目をすべて評価する事で、最終的に総合評価が5段階で表示されます。

ここでCASBEEの2つ優れている点が、いろいろな環境性能が一つの評価で表現される事お客様に家の価値が伝わりやすくなっている事と、それだけ環境性能の項目がいろいろあると評価に手間取って、評価行為自体が面倒臭くなる所ですが、ごくごく簡単に評価できるように整理されている事です

そして、評価項目も多岐にわたります。

単純にその住宅が持つ性能の他に、お庭の計画における自然や町並みへの配慮、維持・管理のしやすさなど、(数え間違えていなければ)56項目について評価します。

56もあれば、評価行為は楽ではないですが、簡単に分類できるようになっている事がすごいという事と、これらを評価すると、もれなくその住宅が一生のうちに排出するCO2の量まで分かってしまう親切さ

まぁ、多少の知識が必要とされるので、評価できる人は評価員としての資格を持たなければいけないという事と、受験資格は設計士であることとなっています。

結論は、設計段階でひっくるめられた環境性能について、この住宅は「Sです」とか、「B+です」等の会話で済んでしまうんです。

簡単

ほんと、この2年くらいで住宅業界が大きく変わりました。カンや経験の時代が終わり、明確に性能が説明できる住宅が必要とされてきています。絶対、今が建て時だと思うんですけどねぇ。

だから、試験に受からないとなんですよ。大丈夫かなぁ。

落ちても、ここで発表しないとなのかな。(また、笑われる・・・)


コメントを投稿