native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

何気に効くヤツ

2019-11-25 13:27:35 | 建築法規・施策
一般的な木造住宅は「確認申請の時に構造計算書を添付しなくていい」んですけど、

ギョーカイの中には「構造計算をしなくていい」と歪んだ解釈をしているケースがあります。

世間では4号特例なんて言われています。
住宅の耐震偽造ニュースは後を絶ちませんが、その原因はこの4号特例があるからと言われています。
審査の時に構造計算を添付すれば耐震偽造なんてなくなるのに、4号特例のせいで・・・って。


「二大巨頭」

前回の住宅を含む小規模建築だけ省エネ基準が義務化されない不思議と並び、

ギョーカイ甘やかしすぎの二大巨頭です。

しかし、省エネ基準については、説明義務という遠回しな義務化に移行して、

構造に関しては、この度、建築士事務所の図書保存の見直しという形で構造計算が遠回しに義務化されることになりました。


どんな建物であっても、構造計算書と構造を15年間保存することが義務化されたんです。

理由がない建物はだめよって。


「国税局査察部を言える人を尊敬します」

そして、設計事務所って結構な頻度で「査察」が入ります。

「こくぜいきょくしゃしゃちゅぶだ~」
と言っていきなり乗り込んでくるわけではないですが

契約書やら、業務報告書やら、重要事項説明書やらの保存がちゃんとされているかを調査に来ます。その中に設計図書の保存状況の確認も行われれば、構造計算を日ごろ行っているかが分かる(バレる)ことになります。

令和になって、住宅の品質は上がる方向に動きそうですね。


「11年前の開設から変わらず」

ネイティブディメンションズとしては、
当該地域の積雪深度のままで耐震等級2以上にすることと
予想光熱費を¥240,000/年以下にすることを基本的な性能としてご提案しています。

そして、住まい手にとってちょうどいい大きさであること。

これらを「家族とともに成長できる住まい」としてご提案しています。



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