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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-12(lab)】ノンフィクション-新潟産小さな家-

2022-05-16 19:25:43 | ministock-12(lab)
1か月前の記事で泳げるレベルとご紹介したんですが、あながち間違ってなかったなっていう。

先月中に基礎は完成したんですが、木工事の方はまだ始まっていません。
始められないんです。

一部出荷が始まっているということは聞きましたが、まだ入荷の目途はたっていません。

基礎工事前からモイスがないことは分かっていたので、着工そのものを遅らせることもできましたが、「こどもみらい支援事業」の補助を受けるためには基礎工事を完了させないと申請することができなくて、かつ、この事業の予算があっという間になくなってしまうんじゃないかという噂が流れたので、とにかく基礎までは進もうという判断をしました。

その結果、基礎がプールのようになってしまいました。
コンクリートは水に浸かっているとじわじわと強度が上がるのでいいことなんですけど、鉄筋は少しでも空気に触れない様に養生をしておきました。
すぐに錆びることはないって分かっているので、どちらかというと見た目的なもの。
現場を見たいし、なんか安心したくて養生しました。

そして、予想通り「こどもみらい支援事業」の補助予算はあっという間になくなったようなんですけど、先日予算が追加されて、かつ申請期間も延長されたので、まだ申請は可能なようです。
っていうか、最初542億円の予算で始まって、それをあっという間に使い切って、追加された予算が600億円って、よほど人気があることが分かりますし、

これがウッドショックや住宅資材の急激な値上がりのせいで住宅建築が大きく滞っていることから国が介入するしかないと判断したんだと思います。

ただこの状況はマイナスばかりじゃなくて、国内生産の強化や性能の底上げなど、ある意味今しかできないタイミングで業界は変革期に突入しました。

むしろ、今までがマイナスでようやく日本も世界と対等の住宅力を付けていく時期に入ったと思っています。

つまりミニストックが特殊な建物ではなくて、当たり前の建物になるタイミングが来たと感じています。

もうちょっと着工を待つことになりますが、これからのスタンダードの完成を楽しみにお待ちいただければと思います。

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