他の記事書こうと思っていたんですけど、嬉しすぎて書かずにはいられません。
2002年のゴン、秋田、2006年の巻に続くびっくり枠でW杯の23人に矢野貴章選手が選ばれました。(おそらく世間一般の人が思っているだろう評価)
まぁ、新潟贔屓のサポーターから見てもびっくりなのは間違いないんですけどね。
キショーの良いところを上げればもちろんキリがありません。特に身体能力やスピードなんかは練習で身に付く要素じゃないですからね。185cmで疲れ知らずで抜群に足が速い選手なんてヨーロッパにしかいないはずなんですけど、それを持ち合わせた日本人がいる訳ですから。
選考理由も均せばこの部分です。
11試合ノーゴールのFWが選ばれるんですから、技術以上に日本人では考えられないフィジカルを持っている事が余程大きなプラス要因だった事に間違いありません。岡田監督が「粗削りだが」とちゃんと付け加えていますからね。
~ここからは新潟贔屓的な話~
キショーのすごいところはフィジカルだけではありません。普通のプレーがおぼつかなくても、トラップにしろ、パスにしろ、シュートにしろ難易度が高ければ高いほど成功率が上がるという奇妙なセンスの持ち主。
例:アウェー鹿島戦で岩政選手をぶっちぎった40mドリブルとアウトにちょこんと合わせて決めたゴール。ホーム柏戦で右ペナ内で切り返しすぎて体が戻りすぎたにも関わらずアウトにあてて決めたゴール。ホームマリノス戦で40mフィードをDF振り切りながら胸トラップで絶妙な位置にボールを置いてキーパー左に流しこんだゴール。アウェー大分戦で普通のシュートを外しまくってたのに、角度0°の所からジャンピングボレーで決めて、原博美さんを完全に呆れさせたゴール。ホーム鹿島戦でフリーキックのボールをペナ外付近からバックヘッドで合わせた(完全なるまぐれと思われる)ゴール。ホームマリノス戦で世界レベルと実況がうなった中村俊輔選手のアウトで上げたクロスを、わずか1分前にさらに難しい態勢で、且つ長い距離で同じクロスを上げてしまっていた事。アウェー神戸戦、ホームマリノス戦でマルシオのチップ気味の縦パスをDF引きずりながらいち早く胸で合わせ、そこから決定的なラストパス(または起点になるパス)を出した気持ち悪いフィジカル。
まぁ、元々ゴール数が少ない選手だからかもしれませんが、やたらと記憶に残るプレーばかりです。
だから、リーグ34試合を通してキショーを観察すると、溜息の数と考えられないプレーの数の比率が絶対に他の選手よりも近いはずです。
Jリーグのデータではクリア数や非ファールくらいでしかキショーの名前は出てきませんが、サッカーもフィギュアスケートや機械体操の様に難易度を付け加えれば、キショーはトップに立つ事でしょう。
W杯ともなれば、Jリーグ以上に判断のスピードが求められて、瞬時にプレーを選択しなければいけない訳ですから、奇妙な技術を持ったキショーは選ばれたからには何かしてくれるだろうと期待してしまいます。
そして、最大のメリットは新潟からW杯戦士が誕生した事。
昨日、TVで飼育期間が一番長ければ国産と表記できると言っていたので、キショーも「新潟産」と言っていいはずです。
新潟産のW杯戦士が誕生した事は、下の世代の選手の希望になってくれますし、中央や地方などの隔てがなく、どこでサッカーをしていても頑張りさえすれば結果が得られる事をキショーは証明してくれました。
おらが町から代表が誕生するなんて素晴らしいじゃないですか。また、新潟が好きになっちゃいました。
まずは今週末の山形戦ですね。超応援しちゃいそうです。
おめでとうキショー。
オメキメレキショー。
~元に戻ります~
大分浮かれた感じですが、決してプレー時間は長くないと思います。もしかしたら、出場チャンスがないかもしれない。
キショーにとっては、まずはスタートラインに立っただけです。最大の応援をするので、出場機会を得られるような、少しでもプレー時間が長くなるような努力をこの1カ月、死に物狂いで取り組んで下さい。
小細工はなしね。奇妙なセンスと技術だけを極めてくれ。
何事も自分を信じて、頑張る事だ。キショーが一番分かっていると思うけど。
ただ、私には選手のプライベートは分かりません。
スタンドやTVで選手を応援出来れば、それで満足です。