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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-11(lab)】普通-新潟の小さい家-

2019-07-11 07:53:51 | ministock-11(lab)
ゴールデンウィーク前にプランが決まって、約3カ月が経ちました。
順調にお打ち合わせが進んでいます。

ネイティブディメンションズはプランが決まってからが本番。
使い勝手をSさんとあーでもこーでもない言いながら、プランに落とし込んでいます。

いつも通り、楽しいなぁって感じながら話を進めているんですけど、ふと我に返る瞬間が。

建築模型って、ドアや引き戸は省略するのが普通。
わざわざ作りません。


だからこんな開放的な間取りに見えちゃうんですけど、

実際もこのまま。

2階にドアや引き戸を付ける予定はありません。
それどころか、ここからさらに柱2本なくしちゃいました。
超オープンスタイル。

事の発端は3年前。
タッチザスカイ!でありとあらゆる場所の引き戸を障子にしました。

洗面所なんて濡れた手で触る可能性高いのに、なかなかスリリングな提案しちゃったなと思っていたんですけど、

お引き渡し後の点検時に、「洗面所の障子はやっぱり気を使って、使いにくいですか?」って聞いたら、

閉めたことがないので分かりません。

と、ピシャリとした口調で言われました。

ついでを言えば、寝室も、子供部屋も、収納も閉めたことないから、障子が超きれいなまま。
点検で私が障子の反り具合を確認していると、動かしている人を始めて見たと言い出す始末。

「そんなものなのか・・・」

これで私は洗脳されました。

以降、お引き渡ししたお宅へ伺うと、この障子いらなかったと言われること多数。

「そんなものなのか・・・」

よって、ここ最近のご提案は、建具のないプランばかりだったんですけど、



ふと、我に返りました。


え、これって普通だっけ?


改めてSさんに、「襖も障子もホントに要らないんですか」って質問。

初めてゴッドY氏にお会いした時の事を思い出しました。
「私をそんな簡単に信用していいんですか」
って、お客さんに聞いた時の事を。


Sさんからは、「もちろん」とのお返事。

「そっか、これが普通なのか」

住宅雑誌や不動産チラシには、壁やドア、引き戸が当たり前のようにあるけど、あっちが普通じゃないんだな。




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