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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

一年振りくらいでしょうか

2020-10-04 23:38:00 | 温熱環境
久々に人前でお話ししてきました。
大工さんの組合から省エネや断熱施工の事について教えて〜って要請があり90分ほどお話しさせていただきました。

今まではアレルギーが強く、これから勉強していこうと思うという方が中心と聞いていたので、とりあえずは広く浅く。

日本国内でお金が回れば景気が良くなるけど、石油を買うためにアラブの石油王にお金払っても、石油王は日本でお金使ってくれませんよ。
だから、エネルギー消費量を減らして、あくせく働いて稼いだお金は国内で使いましょうねって話から、

交通事故での死者は年間6000人弱、家の中でヒートショックで亡くなる方は、年間14000人。
外歩くよりも、家の中にいる方が危ないんですよって話だったり、

今の省エネ基準は20年前の基準。
そして、その基準の普及率はいまだに50%ほど。
自動車産業は20年前にハイブリッド車が出て、以降エアバッグもABSも急ブレーキや急発進の制御装置も当たり前になって、ついには自動運転までもが始まっているのに、建築業界は何してるんでしょうねって。

省エネとかエコなんて考えるから小面倒臭くなるんですよ。
家中温度差がなくて、結露もしなくて、光熱費が安い家なんてお客さんに喜ばれるに決まっているじゃないですか。

その為には、断熱をあーして、気密をあーして、換気はこーして、空調はこーする。
必ず4点1セットで考えて下さい。

その為には、施工に「ま、いっか」をなくす事。
どんなまいっかをなくしていけばいいかというと、ここの施工はあーして、ここの施工はこーして。

というように、世界規模からミリ単位までの話をしてきました。

とりあえず深掘りせずに、広く浅く。
なんかあのキーワードが引っかかるなっていうのを置いてくる感じで。

お話し後沢山の質問や相談を頂きました。
是非一度現場に来てくれっ、てのも。
次の飲み会にも誘われました。

とりあえず何か引っ掛かってくれた様で良かったです。

住宅って規模が小さいのに数が多いから、一部が頑張ったって、何も良くならないんですよ。
俺1人が頑張ったって、たかが知れてるわってあきらめるのではなく、
だからこそ、もれなくみんなで頑張らないといけないんです。

それが少し繋がったかなと感じた日でした。

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