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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-09(terrace)】20m3-小さい二世帯住宅-

2020-04-08 20:32:06 | ministock-09(terrace)
コンクリート打設前日に気合を入れる親方。

今回は1発打ちに新しいアイディアを入れての挑戦です。

その前に検査。

そう、私が現場にいるという事は測りまくっているという事。

昨日、アンカーボルトの位置と型枠寸法の確認を終えて、
「よっしゃー、明日は気合入れて打つぞ!」のポーズでした。

今日は最高のコンディション。
ほら、順調でしょ。

といっても、相変わらず何してるか分かんない現場。

解説すると、今日のコンクリートの使用量は20m3

ピンと来ないと思いますが、いつもの倍あります。

建て物小さいんだからいつもの倍という事は、一般的な住宅と同じくらいの量ってこと?

はい、大体巷で見かける住宅と同じくらいのコンクリート量なんですが、
普通の住宅は2回に分けて打設します。

ネイティブディメンションズは1回で打設します。
つまり、一般的な住宅と比べても1回で扱うコンクリート量が倍の建物

だから、親方が何で気合入れるかというと、

沢山使うという事は時間との勝負になるんです。
乾いたら大変だから。

なのに、高基礎なので型枠から流れ出にくい様にわざとこってりとしたコンクリートを使っています。

つまり乾きやすいコンクリート。

こりゃ、大変。

さらに、型枠から流れ出ないことはいい事ですが、
流れにくいという事は隅々まで行き渡りにくく、結果基礎表面に気泡ができやすくなるので、職人さんがコンクリートをかき混ぜながら流し込みます。
だけど、かき混ぜすぎるとセメントと水が分離しちゃうので、
混ぜすぎは危険。

もう、職人技発動です。

さらに、こってりしてるという事はとにかく重いんです。

だから、土間部分のコンクリートを均すのが超大変。


時間と体力の勝負!
(私は見てるだけ!)

手に汗握る名勝負が行われて、

職人さんの気合が注入された基礎が、

無事完成。

親方の「終わったーっ」の一言がコンクリートよりも重たかった。

ここから、コンクリートの硬化期間に入って、週明けに型枠を外します。

気持ち一つ一つが乗っかって住まいが作られていきます。



※緊急事態宣言を受けて、今日各社から一斉に業務縮小のメールが届きました。
私宛は主にショールームの対応やサポートセンターの電話対応など。

自転車で各現場に向かう途中にお花見スポットがあちこちにあるんですけど、春がまだ遠い気がするのは寂しいですね。
とにかく笑顔を忘れない様に過ごしましょう。

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