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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-16(lab)】つるつるー2階リビングの小さい家ー

2024-12-05 23:37:28 | ministock-16(lab)
今年の夏ころに20年近く愛用している幸村めし鍋が割れちゃうかもと予想したら、本当に1週間後くらいにパッカーンと二つに割れました。
幸いご飯を炊いている最中ではなかったので惨事にはなりませんでしたが、竹を割ったかのように真っ二つに割れたのでびっくりしました。

炊飯ジャーの寿命ってどのくらいなんでしょうか。
やっぱり20年くらい?
大体似た寿命ってことでしょうか。
それならばやっぱり我が家は土鍋だな、

っていうか幸村めし鍋だなということで新たに購入しました。
そしたら新しいめし鍋は中にも釉薬が塗ってあってつるつるなんです。
ごはんのこびりつきを抑えるための改良でしょうか。
前回の中が素焼き状態も好きでしたが、こちらの方が使いやすいと思います。

炊きあがりは相変わらず
正義以外の何物でもなかったです。

ビバ白米

さて、現場は地鎮祭の時点で確認申請がおりていたので、先週初めから工事が始まっています。
なお、先週BELSも認定されて、今週設計性能評価も取得しました。
いろいろ審査機関とはやり取りがありましたが、無事私の設計が通ってよかったです。

最初に建てる場所を確認しに行きました。
実際は測量機で正確に位置を出します。こんなアバウトではありません。

次に高さも
板の下が基礎の高さを現しています。
地盤からきっちり1m

ネイティブディメンションズの証拠です。

基礎内部の通り芯位置の確認も大事。
建物載せたらずれていたなんてことがないように。

後日、砕石と防湿フィルムの施工状況も確認してきました。
今回は地盤改良なしです。
液状化履歴もないエリアです。

そして、しつこく高さについては追いチェックします。

その後鉄筋を並べるためのコンクリートを流し込んで、いざ基礎工事スタート。
鉄筋が図面通りに配筋されているか確認してきたんですけど、

画像の通り雨模様。

っていうかその後、土砂降りに。

神田さんと冬だから仕方ないよね~なんて言いながら検査を粛々としてました。
そして、一通り検査が終わって、手直ししてもらいたいところを指示しようと鉄筋屋さんを呼んだら雨がピタッと止みました。

いやいやうそでしょとか思っちゃいましたけど、画像の通り鉄筋下の水たまりに雨の様子はありません。

鉄筋屋さんも手直しが終わったタイミングで瑕疵保険の検査担当者の方が見えられてニコニコ顔で「ちょうど晴れたね~」とか言ってます。

「ちょうどじゃねーから」みたいな表情を押し殺して、「日ごろの行いですね」とかある意味自虐的なことを返します。

検査は相変わらずものの数分で終了。
神田さんとしっかり準備した甲斐があった。
救いはそこだけです。

というわけではなく、
今日のブログもただの愚痴というわけではなく、
何をお伝えしたいかというと

鉄筋下の水たまりのおかげで雨が降っていたか、止んでいたかが伝わったと思うんですけど、

これは、基礎下に作業下地用のコンクリートがまっ平に流し込んであるおかげなんです。

こんな脚立で跨がないと出入りできないような基礎
鉄筋屋さんに「これ何日で組みましたか」って聞いたら

あー、ワンデイ
楽勝じゃん
特に下がまっ平だからバイブス上げだったよ
(正確には、「あーいちんちらて。らくらこて。したがぺったらけっけいいんさ」との発言←新潟弁です)

やっぱりポイントはつるつるにあり

簡単ということ以上に作業の正確性も挙げられます。
私は基礎の図面以外にも鉄筋の寸法を指示した図面も用意しているのですが、
この不思議な寸法がばっちり現場で表現されていました。

住宅の基礎工事って、屋根がない仕事なんです。
暑かろうが寒かろうが、雨降ってようが、雪降ってようが、同じ作業をしなければいけない過酷なお仕事なので、少しでも作業精度を上げるには

まっ平でつるつるな場所を用意してあげたいと思うのが設計者の役割かなと。

作業しやすい図面を描くことで、それが最終的に住みやすさにつるつる。

じゃなくて、つながる。

これが私なりの正義です。

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