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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【坂の上の狭小住宅】カメレオン

2019-03-28 16:21:12 | 坂の上の狭小住宅
オレンジ系の屋根に白い外壁。
かわいらしい感じで仕上がりました。

始まりは先週末。
サイディングに吹き付けしている最中に生身の体で勇気をもって飛び込みました。


昨晩から雨降ったじゃないですか。

きっと外壁の塗装作業が終わったから降ったんだと思います。

っていうくらいに地鎮祭以来、節目節目はすべて晴れています。
皆さん、今後初詣はこちらに来ることをお勧めします

塗装の吹き付けはなかなか大変ですが、その魅力の一つは好きな色を選べること。
オリジナル色のオーダーも可能。
外壁材は普通、数ある中から選ぶという作業ですが、この素材はデザインを作る作業とも言えます。
また、前向きに考えれば次のメンテナンスが楽しみとも言えます。

ネイティブディメンションズがご提案する素材は普遍的であることが大前提にあります。
数十年後もあること。

吹き付けは歴史の長い材料です。
そして、年々性能(対候性、防カビ性など)が良くなっていく材料。
艶のないマットな質感もいい表情を出してくれます。

そして、もう一つの魅力として、
存在を消したいものを消すことができます。

もう何がなんだかよく分かりません。
見た通りと言いたいところですが、何が見えてるのかが分かりません。

取り合い部分のコーキングも保護できます。
と言っても、見えなくなってるから何のことやらって話ですよね。

外壁材とサッシの取り合い部分は隙間から雨水が入り込まないように接着剤みたいなのを入れるんですが、外壁材より対候性が劣るんです。
サッシ回りは一番雨漏りの可能性が高い場所です。
そこを塗装によって保護して、紫外線劣化を抑え、接着剤が剥げにくいようにします。


メンテナンスがいらない材料なんてありません。
どういうメンテナンス計画を立てるかが大切です。
外壁に素材違いのものがあるとメンテナンス周期がずれてしまいますが、全面を同じ素材にすることでメンテナンス周期が揃いやすいようにしました。
(方位や周辺環境によって傷み方も変わるので一概には言えませんが)


ちなみに軒先に付いている雨樋。
こちらも同じ理由。

ネイティブディメンションズでは、ごくごく当たり前のどこにでも売っている雨樋を採用しています。
近年、いろいろな形の雨樋が販売されていますが、数十年後も残っていて(残ると思う理由は歴史が長いから)、部分的にメンテナンスができる材料を選択しています。選択理由は、新潟の場合、雪で雨樋が部分的に壊れる可能性があるためです。
1か所だけ壊れたから補修したいけど、廃盤になってるから全交換とかになったら、足場必要になりますもん。

部分的に直せるがキーワードです。
欧米の住まいはほぼこの考え方で建てられています。
だから寿命が長い。
日本の家屋も元々部分的に直せる住まいでしたが、戦後の急成長と新建材の登場で使い捨ての文化になってしまいました。




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