狭小敷地に建てるばかりが狭小住宅ではなく、ごく一般的なサイズの土地でもコンパクトな住宅を建てる事で、緑化面積が増え、風の抜けも良くなり、道路から見えにくくなる部分も減り、防犯上にも役立つと、以前記事にしました。
うん、いい事だと完結していましたが、私の中での当たり前だと思っていたルールをご紹介し忘れていました。
と言うのも、「ミニストックだと敷地の中で好きな向きで建てられますね。真南に向けるとか」と言われた事。
そのつもりはありません。
原則、道路に対して建物が正面を向くような配置にします。好きな向きでいいのは、本当に広大な土地にぽつんと建てる時だけ。
理由は、住宅街の通りの中で、1軒だけそっぽ向いていたら変だと思うから。
住宅は個の財産ですが、街の財産とも考えています。
街の景観を崩してはいけません。それは誰の為でもありません。住む人の為です。素敵な家に住む事以上に、素敵な街並みに素敵な家がある方が遥かに心を豊かにしてくれます。
住宅設計において大切なのは、ミリ単位での検討と全体での検討です。
他の世界も当たり前だと思いますが。
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