お打ち合わせもほぼ完了してひたすら作図に打ち込んでいます。
上の画像はミニストック-10のリビングのイメージです。
畳の小上がりをⅬ型に配置します。
ソファと似たような使い勝手になると思います。
くつろいだり、昼寝したり、荷物の一時置きや子供のおむつを替える場所になったり。
また、Ⅼ型にすることで、フローリングの部分も広く取れるので体操(ヨガやストレッチ、ダンスなど)なんかもしやすくなりますね。
そもそもソファじゃなくて畳にすることで、奥行き・長さが自由に選べます。
奥行きに関しては90cm以上あるので、寝返りもできちゃう広さ。
Ⅼ型の長さに関しては全長5mオーバー。
楽に6-7人は座れちゃいます。
ソファじゃ、まずお目にかかれないサイズ。
で、そのお打ち合わせの中で、ニッチを作るご提案をさせていただきました。
奥行きがあるので、フローリングにテーブル置いても遠くて使いにくい。
だから、イメージ図のように壁にニッチを設けませんかって。
「そして、ここからがネイティブディメンションズ」
ニッチだって作り方によっては邪魔になっちゃいます。
だから、
モノが置けて、(それなりの奥行きがあって)
ひじ掛けにもなるんだけど、(手をつける低さ)
背もたれの邪魔をしない高さ。(腰はちゃんと壁に当たる高さ)
なんなら、飾り棚にもなっちゃうし、
文庫本の一時置きスペースにもできちゃう使い勝手(とんでもない長さ)
をお打ち合わせで追及し始めます。
Mさんとあーだこーだヨーダ言いながら。
小上がりの端部に関しては、カウンターを設けてパソコンを使えるようなスペースにしますが、そこは胡坐や正座だと疲れるので、足を出せるようにします。
ここだけソファというよりは椅子に近い使い勝手になります。
なかなか使いやすくなりそうです。
「で、またまたここからがネイティブディメンションズ」
これを実現させるための検討を行います。
まず、そもそもの話ですが、一般的な充填断熱だと外部に面した壁にニッチなんて作れません。
だって、壁の中に断熱材が入っているので、ニッチなんか作っちゃったら断熱欠損となって、そこだけスース―寒くなっちゃいます。
↑参考:充填断熱の施工(壁の中は断熱材がパンパン)
ここで、ネイティブディメンションズが採用している外張り断熱が活かせるわけです。
断熱材が壁の外部側に張ってあるので、壁の中は空っぽです。
だから、ニッチが作れちゃう。
使い勝手を良くしながら、快適性も損なわない。
こんなちょっとした工夫で、余計な家具を減らしてお部屋をすっきりさせることができるんです。
私が目指しているのは、お引き渡しの時にシンプルな住まいじゃなくて、住んでいる時にシンプルになる住まい。
次なる検討は、ぶっ壊れない様にすること。
畳の小上がりには柱間隔2m73cmの所にサッシを設けます。
そのサッシと同じ幅でニッチを作ろうと思うのですが、
実はこんなことしちゃうと、壁が歪んじゃいます。
ただ、大きいサッシが付いているだけなら、サッシメーカーの方で耐風圧性能を開示しているので、どこまでの風に耐えられるか知ることができますが、サッシとニッチの組みあわせになっちゃうと赤印部分が強風時にぽっきり折れちゃうことに。
よって、ここに梁を入れて補強しないといけないので計算します。(※)
まずは通常の重量に耐えられるかの検討。
とりあえず、12cm×15cmの梁と仮定して計算してみます。
梁が曲がらないか、梁と柱の接合部が壊れないかを計算した結果、
梁が5mmほど歪むことが分かりました。
しかし、この計算はこの梁に外壁が載っている場合の検討。
この梁の載る全重量の内、4割くらいはサッシなので、サッシのガラスの重量を検討すると、
サッシは外壁の半分以下の重量という事が分かるので、計算値ほどに歪まない事が想像できます。
12cm×12cmの梁でも大丈夫そうですが、ここはそんなに攻めないことにしましょう。
何があるか分からないので、安全率は多めに見ておきます。
で、次に風の力に耐えられるか。
さっきは上からの力でしたが、今度は横からの力に対しての検討です。
想定した風の強さは、風速30m/s
とんでもない風ですが、これで壊れない壁を計算で確認しました。
使い勝手よくしながら、快適性も損なわず、いざというときでも壊れないニッチ。
たかがニッチですが、そのたかがニッチにはこんな背景があるんです。
これが私がよく言ってる「理由ある設計」です。
これらを確認してから、図面を描き始めます。
(※)今回のような計算は、構造計算ソフトでは行ってくれません。つまり、計算ソフトでNGをなくしても、完全じゃない場合があります。
設計者に必要なスキルは、計算ソフトを使えることではなく、必要な計算を整理できることです。
そして、畳の小上がりには、まだまだ照明設備や、収納、、空調設備を組み込みます。
一石ウン鳥を狙うのもネイティブディメンションズ。
上の画像はミニストック-10のリビングのイメージです。
畳の小上がりをⅬ型に配置します。
ソファと似たような使い勝手になると思います。
くつろいだり、昼寝したり、荷物の一時置きや子供のおむつを替える場所になったり。
また、Ⅼ型にすることで、フローリングの部分も広く取れるので体操(ヨガやストレッチ、ダンスなど)なんかもしやすくなりますね。
そもそもソファじゃなくて畳にすることで、奥行き・長さが自由に選べます。
奥行きに関しては90cm以上あるので、寝返りもできちゃう広さ。
Ⅼ型の長さに関しては全長5mオーバー。
楽に6-7人は座れちゃいます。
ソファじゃ、まずお目にかかれないサイズ。
で、そのお打ち合わせの中で、ニッチを作るご提案をさせていただきました。
奥行きがあるので、フローリングにテーブル置いても遠くて使いにくい。
だから、イメージ図のように壁にニッチを設けませんかって。
「そして、ここからがネイティブディメンションズ」
ニッチだって作り方によっては邪魔になっちゃいます。
だから、
モノが置けて、(それなりの奥行きがあって)
ひじ掛けにもなるんだけど、(手をつける低さ)
背もたれの邪魔をしない高さ。(腰はちゃんと壁に当たる高さ)
なんなら、飾り棚にもなっちゃうし、
文庫本の一時置きスペースにもできちゃう使い勝手(とんでもない長さ)
をお打ち合わせで追及し始めます。
Mさんとあーだこーだヨーダ言いながら。
小上がりの端部に関しては、カウンターを設けてパソコンを使えるようなスペースにしますが、そこは胡坐や正座だと疲れるので、足を出せるようにします。
ここだけソファというよりは椅子に近い使い勝手になります。
なかなか使いやすくなりそうです。
「で、またまたここからがネイティブディメンションズ」
これを実現させるための検討を行います。
まず、そもそもの話ですが、一般的な充填断熱だと外部に面した壁にニッチなんて作れません。
だって、壁の中に断熱材が入っているので、ニッチなんか作っちゃったら断熱欠損となって、そこだけスース―寒くなっちゃいます。
↑参考:充填断熱の施工(壁の中は断熱材がパンパン)
ここで、ネイティブディメンションズが採用している外張り断熱が活かせるわけです。
断熱材が壁の外部側に張ってあるので、壁の中は空っぽです。
だから、ニッチが作れちゃう。
使い勝手を良くしながら、快適性も損なわない。
こんなちょっとした工夫で、余計な家具を減らしてお部屋をすっきりさせることができるんです。
私が目指しているのは、お引き渡しの時にシンプルな住まいじゃなくて、住んでいる時にシンプルになる住まい。
次なる検討は、ぶっ壊れない様にすること。
畳の小上がりには柱間隔2m73cmの所にサッシを設けます。
そのサッシと同じ幅でニッチを作ろうと思うのですが、
実はこんなことしちゃうと、壁が歪んじゃいます。
ただ、大きいサッシが付いているだけなら、サッシメーカーの方で耐風圧性能を開示しているので、どこまでの風に耐えられるか知ることができますが、サッシとニッチの組みあわせになっちゃうと赤印部分が強風時にぽっきり折れちゃうことに。
よって、ここに梁を入れて補強しないといけないので計算します。(※)
まずは通常の重量に耐えられるかの検討。
とりあえず、12cm×15cmの梁と仮定して計算してみます。
梁が曲がらないか、梁と柱の接合部が壊れないかを計算した結果、
梁が5mmほど歪むことが分かりました。
しかし、この計算はこの梁に外壁が載っている場合の検討。
この梁の載る全重量の内、4割くらいはサッシなので、サッシのガラスの重量を検討すると、
サッシは外壁の半分以下の重量という事が分かるので、計算値ほどに歪まない事が想像できます。
12cm×12cmの梁でも大丈夫そうですが、ここはそんなに攻めないことにしましょう。
何があるか分からないので、安全率は多めに見ておきます。
で、次に風の力に耐えられるか。
さっきは上からの力でしたが、今度は横からの力に対しての検討です。
想定した風の強さは、風速30m/s
とんでもない風ですが、これで壊れない壁を計算で確認しました。
使い勝手よくしながら、快適性も損なわず、いざというときでも壊れないニッチ。
たかがニッチですが、そのたかがニッチにはこんな背景があるんです。
これが私がよく言ってる「理由ある設計」です。
これらを確認してから、図面を描き始めます。
(※)今回のような計算は、構造計算ソフトでは行ってくれません。つまり、計算ソフトでNGをなくしても、完全じゃない場合があります。
設計者に必要なスキルは、計算ソフトを使えることではなく、必要な計算を整理できることです。
そして、畳の小上がりには、まだまだ照明設備や、収納、、空調設備を組み込みます。
一石ウン鳥を狙うのもネイティブディメンションズ。
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