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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-12(lab)】目が変というわけでは-新潟産小さな家-

2022-07-25 22:19:29 | ministock-12(lab)
昨日と同じ画像ですが、

あれなんだ

と思われた方いますか。

目がおかしくなったか

と思われた方いますか。

テーブルからティッシュ生えてるけど。
仮住いのため、キャンプ用のテーブルで生活しています。

キャンプ道具ってほんと便利で、
このテーブルも単なる天板じゃなくて、鉄板焼きだったり、ストーブだったり、ガスバーナーとか、ウォーターサーバーをセットできる優れもの。

一石何鳥まで行くんだろうと、私好みの塊みたいなテーブルですが、

その機能のうちの一つに水切り籠もセットできるようになっています。
もちろんキャンプの時は洗った食器を片付けるスペースにしてるんですけど、
ここでは、ティッシュ関連置場として活用して、
ステンレス板の〇穴からティッシュを抜けるようにしています。

抜くときに擦れてティッシュの細かい埃が飛び散るので、絶賛というわけではありませんが、お部屋がすっきりするので気に入っています。

さて、現場ではそろそろチェッカーフラッグとお別れしないと、ご近所から某漫画家のような家になるのか疑惑が出ちゃうので、そそくさと工事を勧めます。

その間内部は電気屋さんが配線工事に入っていました。
ジーっと眺めてふと思ったんですけど、

赤い線の中は断熱材が入っていません。
これは先日記事にした通り、断熱のためではなく、防火用の断熱材のためで、建築基準法通りに設計すると赤線の内側は防火用の断熱材を入れなくていいことになります。

火事ってこんなに直線的に線引きできるもんなのかなと思ってはいけない事を思わず思ってしまいました。
理解はしているものの、なんか目を疑うというか、法律を疑う空気になってしました。
(ちなみに、保険会社の検査員の方も同じこと言ってたので、やっぱみんなそう思うみたいです)

と、ふとした疑問に引っかかっていたらチェッカーフラッグがなくなっていました。
今度はシルバーハウスです。

思えば白→緑→ピンク→シルバーと変態してきました。
今がさなぎくらいですかね。
もうすぐ成虫します。

そして、無事サッシも付きました。
隣のおじいちゃんからも、窓付くと家っぽくなるねぇと褒めてもらいました。うれしい。
けど、最初から家です。
確かに、窓から外を眺める感が出ました。

ふつう、廊下や視線の突き当りに窓を設けることで、視線の抜け感を出す設計テクニックがあったりしますが、このお住まいの場合はサッシの向こう側が抜けているというちょっと変わったバージョン。

限界を突破した向こう側にたどり着いた気分です。

でも、こんだけサッシがでかいと外からの視線が多くて住みにくそうと思うのが普通の感覚。

でも、イマドキってイマドキなんです。
low-eガラスをいっつも採用していると、外からはほとんど室内が見えなくなることを知っています。
だから堂々とご提案できます。
ガラスに反射して外が見えるばかり。

都合がよすぎて不思議ですよね。
目って不思議。

ただ弱点は夜になるとこの見え方が逆転すること。
室内から外が見えなくなって、外から室内が丸見えになります。

これまた不思議。

で、我慢してくださいねって、頭が変になったご提案をしたわけではなく、
その時の対策はご提案済み。

視野の広い設計が信条です。

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