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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【坂の上の狭小住宅】インスパイア

2019-07-19 23:08:42 | 坂の上の狭小住宅
Aさんがネイティブディメンションズを知るきっかけとなったのが2016年の年末。

2誌に同時画記載されていたミニストック-02がとても印象的だったとか。

とくに壁面収納

とっても魅かれたそうです。

そのタイミングで行ったタッチザスカイ!の完成見学会。
仕切りを必要としない、目線を外せばプライバシーが作れちゃう住まいを堪能してもらいました。

それから数カ月後、土地が見つかり改めてご連絡をいただいて基本設計がスタートします。
のっけから壁面収納というキーワードが飛び交ってましたが、Aさんの暮らしにミニストック-02のような壁面収納を組み込むスペースが見当たりません。

しかし、ミニストック-02の「ような」ってなんの「ような」?

場所?使い勝手?雰囲気?

リビングに壁面収納のスペースがなくて諦めかけていましたが、リビングじゃなきゃいけない理由はありません。

そこでご提案したのが、ウォークインクロゼット。
だって、ウォークインクロゼットって、もともと壁面収納みたいなもんです。
そこに「ミニストック-02のような」雰囲気を加えてみよう。


はい、これ、きた。
結果、どこかのお店になっちゃいました。

5人家族に必要な大容量収納。
ライフオーガナイザーの診断をして、
Aさんに合った収納方法を提案した結果がこれ。


あくまでも使い勝手ありきで、そこにあの「ような」雰囲気を加えました。

でも、ミニストック-02がなければ、逆にあのウォークインクロゼットの使い勝手はご提案できませんでした。
リビングの壁面にインスパイアされて生まれたウォークインクロゼットって、すごいの結びつけちゃったなって自分でも驚きましたが、

そこでやめない。

そこが、ネイティブディメンションズ

ブラッシュアップ開始。

元々、本を沢山持っているAさんがあの壁面収納に憧れたんです。
だから、「本」「壁面」というキーワードは外せません。

にゅーへきめん。

以前もご紹介しましたが、

1階から2階に続く棚ってどう?

写真はスニーカーが納められていますが、もはやヨーロッパの古い図書館の様。

空間はないけど、インスパイアとブラッシュアップで同じものを作っちゃいました。

そう、住まいは空間ありきではありません。
「どんな生活か」の「理由」を探せば、答えは見つかるはずです。

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