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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-12(lab)】私は間違っています。-新潟産小さな家-

2022-02-17 19:37:01 | ministock-12(lab)

ごりごりにビンドゥンドゥンにハマってます。
公式グッズも買っちゃうくらいに。

いい年したおっさんが一体どの道に行こうとしてるのか。
道間違えたかなぁ。


一昨年の秋に初めてお会いしてからすでに1年4か月以上が経ち、ようやくご契約というタイミングを迎えました。

本来、設計事務所とのご契約は「業務委託契約」なので、「業務の遂行に対して報酬を受ける」形態です。

何が言いたいかというと、業務委託契約って「どんなものが出来上がるか分からない(もしかしたら期待しているものじゃないかもしれない)けど、あなたがやろうとしていること(設計)を私が代わりにやりますよ」っていう契約なんです。
つまり「あなたの代わりに行う私の作業期間」とご契約いただくわけですので、作業前に契約を行うのが正しいんです。

独立した時に、私の責任がどういったものになるのかをちゃんと知る必要があるので勉強しました。

しかし、独立してからそういった契約はしていません。
私がやっているのはどちらかというと「請負契約」に近い感じ。

請負契約とは一般的な契約のことで、「出来上がったものに対して報酬を受ける形態」です。

「1年4か月かけてお打合せをすること」に対して契約していただくのが本来なのですが、「1年4か月かけて作成した図面」と契約していただくのがネイティブディメンションズのやり方。

だから、間違っているんです。
法的にどうなのかは私の勝手な解釈ですが、ここからの作業が契約対象になる期間に入りますよということを「設計申し込み」というタイミングで事前説明していれば、契約書からさかのぼった期間が記載されていても問題ないと考えています。
その説明した書類も残してありますし。

っていうか、私にとってとっても不利な契約なんです。
図面を描き終わらないと報酬をいただけないので。

じゃぁ、なんでこんなことしてるのかというと理由は3つあって、

1つは、やっぱり出来上がった図面を喜んでいただて、その対価として報酬を受け取りたいから。
作業の報酬というよりは、喜んでいただいた対価的な感じにしたいんです。

もちろん一番の喜びは建物の完成なんですが、
私にとって、図面の完成も同じくらいうれしいっていうのがあります。
100枚以上の設計図に加えて
外皮計算書
冷暖房負荷の計算書
一次エネルギー消費量の計算書
光熱費のシミュレーション
構造計算書
地盤の近隣及び過去の地形データ
地盤調査データ
沈下検討書
地盤改良計算書
を添えるわけです。

自分でも頑張ったなぁって思うので、その気持ちを共有したいですし、

法律的にもこれらの書類は15年保管する義務があります。
契約書ってとっても大切にするじゃないですか。だから保管しなければいけない書類一式が契約書に入っていればなくす確率を減らせますよね。

2つ目は、すべてが決まってから工事に移行するので、工事期間中の変更をほぼなくすことができます。
予想外の出費がなくなるので安心できるかと思います。(リフォームは何が起きるか分からないので、この辺りの対応は難しくなります。何を見つけても隠しちゃえば契約通りの金額や時間で進めるかもしれませんが)

3つ目は、資金の工面が楽になります。
設計業務委託契約と工事請負契約がバラバラだと、それだけお支払い回数が増えちゃうので手間が増えますが、ネイティブディメンションズでは、契約時期と支払い時期を工務店さんとの契約に合わせています。
自己資金の負担を減らすこともできますし、銀行さんに行く手間も減らすことができます。

私は自分で経営者には向いていないと自覚していますが、いい設計して、いい住まいを作りたいなという部分の気持ちは間違っていないと思ってます。

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