native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

1カ月

2017-10-07 07:38:32 | 建築雑談
先月から始まった省エネ講習からちょうど1カ月経ち、今週は設計講習を2回担当してきました。
学校の授業(2講座)とも重なっていたのですが、4回ともすべて違うお話をしなければいけなかったので、一気に4種類のお話を準備するのに頭が大混乱。
パンク寸前でした(汗)

そして、1カ月前に始まったリフォーム工事も昨日クリーニングを行い、無事お引渡しとなりました。

子供部屋を2室に分割する工事。

仲良く同じデザインのロフト階段を製作しました。



ロフト階段を設計する時、「ここに何入れようかな」とご家族を想像しながらいつも考えます。

本、オーディオ、フィギュア、カバン、パソコンなど色々考えられますが、今回メインで提案したのが、コート掛け。

レイアウト的にクロゼットの真横だったのが、理由として一番大きかったんですけど、子供たちは比較的同じものを毎日着ることが多いです。
それをクロゼットの中には片付けたくないし、投げっぱなしにもさせたくない。壁に引っ掛けておくのも整理されてる感じがしない。

という事で、本とかの収納量は減るけど、毎日着る服を片付けるスペースを作った方がいいですよ、と提案したところ見事即決でご採用。
「ゼッタイに必要」と言っていただけました。

もう一つ階段にこだわりました。

普通にお部屋の上にロフト造ると2階の床からロフトまでの高さは2m70cmくらいになります。

こわいんですよ。この高さ。
積極的には使えない高さです。

そこで、ロフトの手前にクロゼットを作ったわけです。
クロゼットの天井がロフト階段の最後の1段を兼ねる。


すると最後の1段が広い踊場のようになりました。

ロフトから直接2階床を見下ろすと断崖絶壁に立ったような気分になりますが、緩衝帯を造ることで気分も実際の上り下りも随分と楽になりました。

ネイティブディメンションズ流の「理由ある設計」です。




もちろん構造的にも。
積載荷重が増えることになる建物に対して、構造的な検討を行ったうえでのご提案です。
その点ではツーバイフォー工法は検討が楽ちん。
耐力壁区画がキチンと整理されている建物はリフォームにも対応しやすいです。



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