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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-04】都会と田舎-建築家の小さな自邸-

2023-01-18 19:45:50 | ministock-04
昨日、多分3年ぶりくらいに東京付近に行ってきました。
東京と言いたいところですが、一瞬で通り過ぎて千葉県へ。

帰りの新幹線ホームで空を見上げて一言。

「都会は窓が多いなぁ」

田舎の窓ってどの位なんでしょう。
ミニストック-04は他の現場優先のため、ここ1か月ほど作業が止まっていますが、サッシが取り付けられて防水施工までは完了しています。

1階から。
ダイビングの引き違いサッシです。
庭を眺めて、を取り入れて、換気して、通風して、外部への出入口も兼ねて、解放感も得てみようかなという狙いです。

洗面所のはめころし窓です。
洗面所での支度用の明か取りのために付けました。顔をよく照らせるように天井付近にあります。手の届かないところに付いているので開かなくていいですし、隣地側に付いていて、カーテン類は付けない予定なので外からは見えないガラスにしました。
ガラス掃除は外からしますが、曇りガラスなのでそんなに汚れも気にならないはず。

キッチンのはめころし窓です。
作業中の手元を照らすために付けました。手元を照らすようにキッチン天板上にあります。
換気用に開いてもいい場所ですが、見た目をすっきりさせたくてはめころし窓にしました。洗面所同様、隣地側に付いていてカーテン類は付けない予定なので外からは見えないガラスにしました。
こちらもガラス掃除は外からしますが、型ガラスなのでそんなに汚れは目立たないはず。

1階は以上、3か所です。

次に2階。
リビング上の吹き抜けの引き違いサッシです。
リビングと同じサイズです。
外からの明かり取りと空を眺めるために付けました。
吹き抜けについてますが、室内からガラス両面を掃除できるように引き違いにしました。
通風や換気は考えていません。
万が一の時はここからを出したり外に避難することを想定しています。

2階の部屋は開く窓とはめころし窓を組み合わせました。
こちらも外からの明かり取りがメイン。
文机の前に付けるので、座った時に目の前になります。
また、空間は明るければいいってもんじゃないって考えていて、少し陰影のある空間にしたかったので、空間全体としてはかなり低い位置に付けました。
つまり、文机の手元だけが明るいという演出です。
そして、まれに外の様子を伺ったり、通風をしたくなった時のために部分的に開けられるようにしました。
常時外を眺めたいわけじゃないので外が見えないガラスになっています。常時眺める必要がないのは、開けてもお隣さんしか見えないから。

なお、通風時ですが、開けても外からは室内が見えにくいような開き方のサッシにしています。
2階なので、はめころしのガラスの外側を室内から掃除できるように一部開けられるようになっているという理由もあります。

2階はこの2か所となります。

つまり家全体で5か所しか窓がありません。

暗くないの?
1階全体はこんな感じ
日中自然光だけでも十分に過ごせます。

2階も同じ
小さい窓付近だけ少しくだけ暗いの分かりますでしょうか。
わびさび感出てます。

また、たった5か所だけで通風とかできるの?
工事は進んでいませんが、2階に間仕切りがないので、完成もこのままです。
部屋ごとに通風をするんじゃなくて、家全体で通風を考えているので、1-2階の対角線上で通風、換気を行います。

まぁ、春と秋のほんの数日のための経路です。それ以外は締め切って全館冷暖房を行うので開けることはありません。

これに満足したからというわけではありませんが、玄関ドアは窓がありません。
久々のラボなし物件です。
ラボがない場合ってどんな玄関ドアが付くんだっけっと思う方もいらっしゃるのでは?
若干デザインは違いますが、ほぼミニストック-01と同じデザインです。
一時期なくなってたんですけど復活しました。
ミニストックにはこれがよく似合います。

窓ってとっても重要なパーツです。
窓の位置や有無で快適性が大きく変わります。
家の中で一番影響力があると言ってもいいでしょう。

それだけに無意味な窓は付けません。

で、やっと建物をふさぐことができたので、構造や断熱気密施工の見学をご希望の方はホームページからお問合せください。

日曜日が作業休みなのでご案内しやすいです。
よろしくお願いします。


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